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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻11号

1966年11月発行

文献概要

グラフ

糖尿病の眼底所見

著者: 樋渡正五1

所属機関: 1日医大眼科

ページ範囲:P.1530 - P.1531

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 糖尿病性網膜病変は古くは動脈硬化,腎炎,血圧亢進による病変と区別し難いもの,あるいはその特殊型とみなされてきたが,Ballantyneによつて血管瘤の発見と静脈病変から網膜症の独立性が主張せられ,近年特に注目せられるようになつたのは,糖尿病患者の生存期間がのびて,網膜症の発生頻度が増加したこと,その治療はきわめて難治で,失明への危険を持ちながら適確な予防法がないことや,さらにKimmelstiel-Wilsonとの関係における重要性などが再認識されたことなどであろう.したがつて網膜病変は糖尿病における全身的病態の判定にある程度有力な手掛りを与えるものであることが十分了解できるわけである.
 糖尿病性網膜症の分類にはWagenerの分類あるいはScottの分類がよく利用される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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