icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina3巻11号

1966年11月発行

文献概要

診断のポイント

食道の通過障害

著者: 山形敞一1

所属機関: 1東北大内科

ページ範囲:P.1563 - P.1564

文献購入ページに移動
悪性腫瘍をまず念頭に
 食道の通過障害を起こす原因にはいろいろあるが,まず最初に考えるべきことは悪性腫瘍が原因となつていないかどうかということである。食道の悪性腫瘍としては食道がんと食道肉腫とあるが,いずれも早期手術以外に根治する方法はないから,これを見おとさないことがたいせつである。そのほか縦隔腫瘍の圧迫による食道の通過障害も早期診断が必要である。また瘢痕性狭窄や特発性食道拡張症による食道の通過障害も,場合により手術を考慮しなければならないこともあるから診断上重要なものである。
 食道の通過障害を起こす良性の病気としては食道良性腫瘍,食道裂孔ヘルニア,食道憩室,噴門けいれん症などがあるから,これらの病気を正確に診断することも必要なことである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら