icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina3巻11号

1966年11月発行

文献概要

診断のポイント

喘鳴と"小児ぜんそく"

著者: 浦田久

所属機関:

ページ範囲:P.1567 - P.1569

文献購入ページに移動
ぜんそく様気管支炎とは
 日常診療で喘鳴を主訴として来院する乳幼児は少なくない。喘鳴を起こす病気のうちもつとも多いのはぜんそく様気管支炎といわれるぜんそく様症状を伴う一種の気管支炎である。
 しかしぜんそく様気管支炎という病名は,人によりその定義や対象とする疾患の範囲が異なつている。すなわち,気道粘膜が感染・寒冷などの刺激に反応して多量の滲出物を分泌し,乳幼児が喀痰の排出がへたなために起こる喘鳴,気道感染によりぜんそく様の症状を伴う気管支炎を起こしたもの,気管支ぜんそくの乳幼児が気道感染により笛声喘鳴などの気道閉塞症状を呈したもの,寒い季節中ゼロゼロがつづいたり,くりかえしたりする反復性ないし慢性気管支炎などさまざまである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?