文献詳細
治療のポイント
文献概要
異種蛋白質である馬血清由来の抗毒素はほとんど精製,濃縮されたグロブリン分画より成つているが,われわれ人体にとつて異種であることには変わりない。こんにち主に用いられているのは破傷風,ジフテリア,ガス壊疽の抗毒素およびマムシとハブの抗蛇毒素である。さらに北海道や東北地方ではボツリヌスの抗毒素を使う場合もある。
いずれの場合にも起こりうべき副作用は同じであり,大別してアナフィラキシー様ショックと血清病に分けられる。あわせて血清事故serumaccidentとよぶこともある。(表1参照)
いずれの場合にも起こりうべき副作用は同じであり,大別してアナフィラキシー様ショックと血清病に分けられる。あわせて血清事故serumaccidentとよぶこともある。(表1参照)
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