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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻11号

1966年11月発行

文献概要

治療のポイント

糖尿病の食事指導—糖尿病治療のための食品交換表を利用して

著者: 斎藤文子1

所属機関: 1東京女子医大小坂内科

ページ範囲:P.1576 - P.1578

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糖尿病食事療法の原則
 糖尿病の食事療法の原則は,カロリーの制限,すなわち必要にして最低カロリーで,しかも各栄養素のバランスがとれた食餌をとることである。さらにたいせつなことは,患者がそれを実施するうえで永続性があることである。理論的にいかに厳密なカロリーと栄養素の配分がなされた献立であろうとも,それが作成に非常に頭を労し,長時間をついやすならば1カ月はおろか1週間でも悲鳴をあげ,さじを投げてしまうことになり,実用にはほど遠いといわざるをえない。しからば上記の原則にかなつた献立を簡単に作るためにはいかにすべきか,それは容易なことではない。外国においてもこの要望にこたえるために努力がなされており,その代表的なものにアメリカにおける糖尿病食品交換表1)がある。わが国においても昭和40年9月「糖尿病治療のための食品交換表」(以下交換表と略す)が糖尿病学会から出版されたのである。これは糖尿病の食事療法を正しく実施するうえに完全とはいえないが,少なくともいままでの多くの食品分析表よりすぐれていると思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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