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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻2号

1966年02月発行

文献概要

グラフ

口角炎・舌炎

著者: 阿部達夫1

所属機関: 1東邦大内科

ページ範囲:P.166 - P.167

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 口角炎,舌炎は単独におこることもあるが,しばしば合併する.また口唇炎や口内炎と合併することもある.
 口角炎は1)細菌,ウイルス,真菌などによる感染性口角炎,2)ビタミン,主としてB2欠乏による欠乏性口角炎,3)唾液などの刺激による機械的口角炎,4)原因不明の特発性口角炎に区分される.もちろんこれらの原因が重なりあつておこることが多い.一般に小児期に多いが,成人でも重症疾患で衰弱した場合などにおこり易い.小児にみられるものは,俗に烏の灸などといつて,昔はかなり多かつたが,最近は少なくなつた.栄養や衛生環境がよくなつたことも関係しているのであろう.
 舌炎もその原因は大体口角炎のさいにのべたのと同様である.その他中毒性のもの,二次的ビタミン欠乏症のさいの舌炎などは注意されるべきものであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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