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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻2号

1966年02月発行

文献概要

グラフ

凝血時間測定法

著者: 藤巻道男1

所属機関: 1東京医大臨床病理

ページ範囲:P.169 - P.171

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 凝血時間というのは,採血した血液が採血直後から凝固が完結するまでの時間を測定する方法である。血液は生体の血管内では流動性を示しているが、採血にさいして注射器と試験管などの異物面に凝血因子が接触することにより不活性型の接触因子すなわち第XII,第XI因子が活性化されて凝血が開始し,フィブリンが形成されることにより凝血は完了する。
 したがって凝血機序に関与する各因子の欠乏(特に血友病および類血友病)は凝血時間の延長を呈する。しかし,血友病といえども軽度の欠乏症では正常値を呈するので注意しなければならない。スクリーニング・テストとして部分トロンボプラスチン時間partial thromboplastin time(PTT)など測定を行なう必要がある所以である。また無フィブリノデン血症afibrinogenemiaでは全く凝血は起こらない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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