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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻2号

1966年02月発行

文献概要

治療のポイント

下剤

著者: 横山巌1

所属機関: 1横山内科クリニック

ページ範囲:P.215 - P.217

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 毒物の誤飲,食中毒,腹部X線診断の前処置,手術前後処置,発熱,長期安静就床などの便秘に一時的に使用される下剤は別として,多くは慢性的に持続するいわゆる常習性便秘が下剤投与の対象となる。したがつて激しい下剤よりもゆるやかな下剤が愛用される傾向がある。
 私が最近健康で働いている40歳以上の人,106名に「いつも便秘で悩んでいるか」の質問を行なつたところ,男子78名中16名,女子29名中過半数の15名が便秘に悩んでいると答えた。このような便秘の頻度の高さからみて,巷間,便秘薬あるいは便秘治療剤と称して,数多くの下剤が発売されているのも当然といえよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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