icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

medicina3巻4号

1966年04月発行

雑誌目次

EDITORIAL

病院組織における医師のありかた

著者: 小野田敏郎

ページ範囲:P.481 - P.483

孤高の医師
 医師というものは,つねに確信に満ちて,孤高の傾向が強いものである。
 人間としての医師が他のひとりの生命を托せられるということはほかに類を見ないことであり,しかるがゆえに医師という職業は神聖である。「ひとが自然に対してはたらきかけるとき,これを技術という。人間が人間に対してはたらきかけるとき,これを仁術という」--このようなことをいつていられる人もいるが,まことに至当といわなければならない。

今月の主題

呼吸困難

著者: 長野準

ページ範囲:P.485 - P.489

呼吸困難とは
 喘息患者があえぐような呼吸をし,生命の恐怖で苦しみながら体力を消耗しているのをみた場合,また心疾患で胸部の疼痛,不安を伴つて息ぎれしている患者をみた場合,われわれはちゆうちよせずにDyspnea,呼吸困難とカルテに記載する。しかし運動選手,登山家が他覚的には,せわしい苦しそうな呼吸をしているとみられても,本人はむしろ快適な興奮状態にあるのであつて,この場合は呼吸困難とはいわない。そこで呼吸困難とはいつたい何であるかと考えてみるのに,はなはだ漠然とした概念しかもちあわせていないことがわかるのである。Cournand,RichardsあるいはComroeなどがこんにちまで呼吸困難について,これを定義しているのを要約すると,生体が必要とする換気量をその個体の呼吸能力によつてたやすく供給できないで苦痛がっている状態といえる。すなわち多少要約しすぎるが,呼吸困難は生体が必要とする換気量breathing requirementと,得られる換気量breathing capacityとがつりあわなくなつた状態といえよう。臨床的に漠然と使つている呼吸困難の概念も,この定義のようにこんにちの肺機能の観点から掘り下げてみると,少しは客観的に解明できるように考えられる。

<話合い>呼吸困難

著者: 三上理一郎 ,   細野清士 ,   荒木英斉 ,   本間日臣 ,   吉村正治

ページ範囲:P.490 - P.496

 三上(司会) 呼吸困難といいますと,いままでの教科書,いわゆる診断学の本を見ますと,述べているところがわりあいに少なくて,リズムの変化を強調したり,あるいは気管支喘息と心臓喘息の違いを強調したりするような,わりあいに症候群的なものが少なかつたような感じがします。しかし,近年肺機能検査の進歩によつて,呼吸困難という呼吸器疾患の一つの症候も,また新しく考えなおされてきているのではないか。そういう意味において,この呼吸困難という簡単な自覚症状も,ここでもう一度再検討の必要があると考えます。ところで呼吸困難とは本来呼吸するのがむずかしいという自覚症状であつて,きわめて主観的なものです。まず問診の問題からはいつていきたいと思います。

扁桃感染と小児の内科的疾患

著者: 永松一明

ページ範囲:P.498 - P.501

上気道感染のおよぼす影響
 種々の慢性疾患が上気道感染によって悪影響をこうむることは日常しばしば経験することであるけれども,扁桃感染によつて発症する内科的疾患は意外に少なく,現在明らかなものは溶連菌による急性腎炎,リウマチ熱の二つである。最近リウマチ熱は減少の傾向をみせているが,急性腎炎は相変わらず多く,冬期の小児病棟の多くを占めている病気である。溶連菌感染に続発するおもな疾患,猩紅熱,急性腎炎およびリウマチ熱について述べてみようと思う。

薬の反省

いわゆる肝治療薬

著者: 名尾良憲

ページ範囲:P.502 - P.503

 肝治療薬には非常に多くの種類があり,そのいずれを選択すべきかはむずかしい問題である。それのみならず個々の薬剤が肝障害の改善に対してどのように作用するかという基本的な問題についても明確でないものが多い。肝炎などは自然治癒傾向が強いから,特別な薬剤を用いる必要がないという極端な意見さえある。なるほど肝障害に対して起死回生の劇的効果を示す薬剤のないことは確かであるが,急性肝炎は別としても,遷延性ないし慢性肝炎,肝硬変症に対しては,薬剤を吟味して用いれば,かなりの効果が見られると思う。
 肝疾患においては,心疾患とか胃腸疾患と異なり,病変の改善,悪化がはつきりした症状として表現されないことが多い。それゆえ,最初に使用した薬剤を漠然と長くつづけ,変更するのがおつくうになる傾向がある。また手もとにある薬剤をどの肝疾患に対しても画一的に用いる習慣も見られやすい。肝治療薬は戦後大きな転換を示した。以前硫酸マグネシウムの内服が唯一な療法と考えられ,そのために下痢を起こし,栄養物の吸収が阻害され,かつ蛋白質摂取の制限が行なわれたので,なおさら肝疾患の治癒に悪い影響があつたと考えられる。

診断のポイント

高蛋白血症

著者: 阿部正和

ページ範囲:P.505 - P.506

もつと血清蛋白濃度の測定を
 実地医家の方々は尿の検査はよくやられるが,血液化学の分析に関心をもつておられない場合が多い。これからは血液化学にもつと関心を寄せていただきたい。高蛋白血症といつても,血清蛋白濃度の測定を行なわぬかぎりは,見つける方法がないわけである。血清蛋白濃度の測定は,わずか1滴の血清と屈折計(蛋白計ともいわれる)があれば,瞬間的に,だれにでもできるのだから,ぜひ実施していただきたいものである。
 第1の問題は,得られた血清蛋白濃度が何g/dl以上あれば高蛋白血症というべきかということである。むずかしいことをいえばきりがないが,まず8.0g/dl以上あれば一応高蛋白血症と考えてよいだろう。

腎クリアランス—検査成績の読みについての注意

著者: 宮原正

ページ範囲:P.507 - P.509

はじめに
 腎の機能単位は糸球体とその関連尿細管で構成されたnephronであるが,この機能単位を別個に検討する検査法がこんにち広く用いられている。腎クリアランス法はこのような意味における臨床検査法として,また腎の病態生理研究上すぐれた方法である。

Blind loop syndrome

ページ範囲:P.510 - P.512

治療のポイント

静注用鉄剤

著者: 河北靖夫

ページ範囲:P.513 - P.514

 鉄欠乏性貧血に対する鉄剤の効果については,異論はないが,治療の性質上,しばしば,長期の投与を必要とするため,より副作用のないことが望ましい。
 古来,鉄剤として用いられてきたものは,主として内服であつたが,大量投与の場合,時に悪心,嘔吐,下痢などの副作用のため,内服に耐えられぬ症例や,まれではあるが,おそらくは鉄吸収障害のため効きにくい症例があるので,かなり以前から,鉄注射剤が要望されていた。しかし,鉄剤の注射は副作用を伴いやすく,また過剰投与による組織,器官の障害なども考慮せられて,まだ一般化するにはいたらなかつた。しかるに欧米では,近年コロイド鉄たるSaccharated iron oxide(Nissim,1947)が考案されて以来,比較的安全に,多量の鉄剤を静注で与えることが可能となり,その臨床的応用は急速にひろまつてきている。わが国においても,最近,いくつかの静注用鉄剤が市販され,ようやく応用の域にひろまりつつある。

腸チフスの長期保菌者

著者: 平石浩

ページ範囲:P.515 - P.516

「長期保菌者」について
 治療の問題に入る前に,まずチフス性疾患における「長期保菌者」という語の意味を考えたい。
 第一に排菌巣の種類であるが,だれしもまず頭に浮ぶのは糞便中排菌者であろう。このほかにも尿路,骨髄,扁桃,気管支などに排菌巣が存する場合があるが,これらは糞便中への排菌者にくらべるとはるかに少ない。このうちでやや多いのが尿中への排菌者であろうが,長期にわたるものはまれで,また諸種の薬物療法によつて治癒が比較的容易である。

アグラヌロチトーゼ

著者: 滝川清治

ページ範囲:P.517 - P.518

アグラヌロチトーゼとは何か
 アグラヌロチトーゼは,現在では,薬剤過敏性によつて起こる特徴的顆粒球減少症と解されている。しかし,薬剤との関係が明らかでない症例も存在する。また,薬剤によつて顆粒球が減少する場合にも二つあつて,薬剤が血液毒としてはたらく場合は投与量の増加や連用に従つて顆粒球減少が比例して多くなり,いちじるしくなる。この代表的なものは抗癌剤であつて,一般に顆粒球減少と抗癌作用とが平行するものが現在では多い。このような場合にはアグラヌロチトーゼとはいわれない。他の場合は自己免疫現象によつて起こるものであり,薬剤投与中に突然脱力感,発熱,口内炎を伴つて顆粒球が激減する。そして薬剤使用量と発症との平行関係は見られない。このようなものについてここで述べるわけである。
 ここでもう一つことわつておかねばならないのは,自家免疫性といつても顆粒球のisoantibodyによつて起こる減少は症状が異なつているので,アグラヌロチトーゼとはいわれていないことである。最近,白血球の血液型はABO型とは異なり,MAC(Dausset,1958),4(van Rood,1963),さらにB1およびC1(Shulman,1961)というような型(特異抗原)があるといわれるようになつた。

起立性調節障害

著者: 大国真彦

ページ範囲:P.519 - P.520

はじめに
 起立性調節障害はそのドイツ名Orthostatische Dysregulationの頭文字をとってO. D. と略称される。本症は小学校高学年から中学生にもつとも多く発症し,前思春期より思春期にかけての身体発育と循環器系の発育,あるいは内分泌系の変調などがこのような症状をきたすものと考えられる。
 O. D. は比較的多いもので,学童の約3%以上にみられ,一般に5月ごろより夏にかけて症状が悪化することが多い。

ファースト・エイド

喀血

著者: 島村喜久治

ページ範囲:P.522 - P.523

救急処置
 (1)窒息防止
 (2)出血によるショックの対策

器具の使い方

注射器(針)の選びかた,使いかた

著者: 山下九三夫 ,   倉田ハルノ ,   大薗美津子

ページ範囲:P.524 - P.527

 1851年LyonsのCharlesGabriel Pravazが注射筒を発明して以来100年以上も経過しているが,(近代的な注射器の創案者は実は,Darmstadtの医師A.Neuerで1827年かれによつて作られた注射器は円筒形のガラス筒とその中にピストンの入るようになつており,先端に円錐形の中空の針がついていた(図1)。いまもつて,旧態然とガラス製の注射器を煮沸滅菌し,針を水洗し再生して使用し,はなはだしいときはこれを研磨再使用するがごときはまことに愚の骨頂といわねばならない。
 われわれは本稿においてまず,注射針と注射筒のJIS日本工業規格1)を紹介し,disposalの注射筒,注射針(以下ディスポと略す)の使用を現行医療保険下においても認められるよう強く要請したいのである。

正常値

血清電解質—カルシウム

著者: 斎藤正行

ページ範囲:P.562 - P.563

年齢差があるか
 血清カルシウムの測定は以前は無機燐,アルカリ性燐酸酵素とともにクル病などの骨疾患の臨床検査におもに用いられ,方法はClark・Collipsのシュウ酸塩として沈澱させ,シュウ酸を過マンガン酸カリで滴定するとか,燐酸カルシウムとして沈澱させ,燐を比色測定するといつた間接的に求める,かなり繁雑な方法であつた。したがつて正常値の成書を見ても例数は少なく,Sundermanの著書には表1のごとき記載程度である。ところがわが国の簑島高篇の正常数値表には実に多彩な報告が載上されてある。これは戦後まもなくのころ,アメリカから疫痢研究団が来日し,疫痢のけいれんをめぐつてこの原因は日本で従来考えられているような毒素によるものではなく,血中のカルシウムイオンの減少による神経の被興奮性の亢進によるテタニーだという学説をおしつけた。そのさい日本で従来用いられている前記の測定法は,手技上の誤差が大きく信用おけないとして,Sobelのシュウ酸塩として沈澱後灰化,生じた炭酸または酸化カルシウムをヨード法で滴定する方式をすすめた。これが多くの人々の追試・報告となつて当然随伴して正常値も報告されたのである。これらのおもな1,2を表2としたが,従来の成書にある「乳幼児は成人より高値を示す」という傾向がはつきりみられない。わが国では母乳栄養児が多いためであろうか? 欧米の成書には乳製品栄養児は母乳栄養児よりさらに高いと記載がある。

他科との話合い

頭痛—眼科と内科から

著者: 加瀬正夫 ,   桐沢長徳

ページ範囲:P.549 - P.555

 「頭痛はどうして起こるのか……」頭痛の背後にひそむ疾患にはいろいろある。ここでは頭痛の仕組みを探りながら,内科医の見おとしがちな疾患,とくに眼疾患に焦点を合わせて,その考えかた・診断・治療にふれた。本誌3月号「内科医に見おとされている緑内障」(診断のポイント欄)と併読ください。

基礎医学

最近の職業病—その特徴

著者: 土屋健三郎

ページ範囲:P.558 - P.561

 急速な産業の発展によつて,新しい化学物質の登場,あるいはいままでは用途のなかつた物質が,急に脚光をあびて第一線に出現するなど作業者はどんな物質にさらされるか,見当もつかない。予見の困難な今後の職業病ではあるが,現状と将来を展望しつつ,職業病早期発見への医学的接近についての,一つの提言をこころみた。

症例 心電図のよみ方(4)

右室の拡張

著者: 難波和 ,   廓由起枝

ページ範囲:P.569 - P.572

 肥大とは心筋の厚さが大となり,その結果心臓自身が大きくなつた状態をいい,拡張とは心筋の厚さは変化しないで,心内腔が大きくなつた状態をいう。また,心筋の肥大があつても内側に肥大した場合には外観上心臓の大きさはあまり変わらない。これらの鑑別診断を心電図でする場合,どのような点に注目すればよいか。

レントゲン写真を中心とした腰痛の症例(3)

上部腰椎変形,がんの腰椎転移,脊椎カリエス,その他

著者: 恩地裕

ページ範囲:P.573 - P.576

上部腰椎の楔状変形と圧迫骨折
 腰痛を主訴として来院した患者のレントゲンをとつてみると,図1の第1腰椎に見るような楔状変形を認めることがある。これを見てただちに,第1腰椎の圧迫骨折と診断しては大変な誤まりである。第12胸椎,第1腰椎はよくこの形をしており,腰痛とまつたく関係のないことが多い。この部分は腰椎の前彎と,胸椎の後彎が移行する部分で,非常な圧迫が加わつているので,こういう形に変形するのであろう。図1の例では,腰痛の原因はそれより下の第2,3腰椎間の変化によるものであろう。これは前回に述べた,骨堤形成と第2腰椎の後方移動があるので,明らかにこの部の椎間板の著明な変性と,この部における異常可動性が存在するといえる。そして,これが腰痛の原因であろう。したがつて,診断は第2/3腰椎骨軟骨症にもとづく異常可動性で,治療としては,軟性コルセットの使用である。あるいは,まつたく対症的療法もよい。
 これに対して,つぎの図2はやはり第2腰椎に楔状変形が見られる。しかし,この変形は前のものと比べると椎体上縁だけの変化で,しかも中央部が陥凹している。これは,圧迫骨折と考え,腰痛の原因としてもよい。この椎体の上(すなわち第1/2腰椎間)の椎間板は他のものに比して高さを増している。こういう点が前の図1とまつたく異なつている点である。椎間板は比較的しつかりしていて,椎体のほうが弱くなつていて,上縁がつぶされたと考えてよい。

グラフ

肝生検

著者: 上野幸久

ページ範囲:P.470 - P.471

 各種肝疾患の肝生検による組織像を紹介する.17ページのグラフ,「肝生検法」と併読いただきたい.

肝生検法

著者: 上野幸久

ページ範囲:P.473 - P.475

 肝生検とは,特殊な穿刺針によつて患者の肝を穿刺し,吸引(aspiration)または細切(punch)により小組織片を得て,諸種の検索を行なうことをいう。臨床面においては,主として組織学的検索のみが行なわれ,肝障害の診断およびその程度の判断のための重要な手段となつている。肝炎から肝硬変へといつた肝疾患における形態学的変化の推移の観察が本法によつて初めて可能となつた。また肝機能検査の評価の基礎として,あるいは肝障害に対する薬剤の効果判定のためにも本法は欠くことができない。研究面においては電顕的,組織化学的さらには酵素学的検索も行なわれている。このグラフでは肝生検法のうちでもっとも普及しているMenghini針による吸引法とSilverman針による細切法とについて図解する。得られる標本はSilverman針によるもののほうがよいが,Menghini針でも多くの場合,十分であり,安全性が高いので,著者らは主として後者を使用している。

蛍光眼底造影

著者: 清水弘一

ページ範囲:P.476 - P.478

 眼底は,血管の直接観察が可能な人体での数少ない部位であり,全身的疾患にさいしても,眼底検査はきわめて有用な方法ではあるが検眼鏡による通常の静的な観察にはそれなりの限界がある。ここに紹介する蛍光眼底造影(fluorescein fundus angiography)は眼底血行の動的な解釈を可能にしただけでなく,隠れた病巣の発見とか眼底病変の意味づけに威力を発揮することが期待される画期的な検査法である。
 ここに掲げた症例は,いずれも,蛍光造影剤として,5%フルオレッセインナトリウム液10mlを前肘静脈に静注し,眼底に出現した色素の発する蛍光を,本法用に改造した国産眼底カメラにより撮影したものである。蛍光による撮影なので,造影剤の進入した部位が明るく造影されている。

If…

国のため一の杯家のため二の杯を我はあげにけり—侍医30年の西川義方氏に聞く

著者: 長谷川泉

ページ範囲:P.530 - P.531

にんじん医者・ごぼう医者になれといわれた
 長谷川 ご子息も侍医になられて父子2代つづきの侍医というわけですが,最初から医師への途はきまつておりましたか。
 西川 いや,私は医師は嫌いでした。中学時代親不孝をした記憶はありませんが,志望のことでは衝突しました。私は子どものときから潜在脚気があつて身体が弱く,頭も悪かつた。両親は,医師ならば身体が弱くてもできると思つておつたのです。そして官途につくことはならぬ,三井,三菱のような大会社もいかぬ,にんじん医者,ごぼう医者になれというわけです。辞令ひとつで首がとんだり,ぺこぺこ頭を下げなければならぬような勤め人はよせ,七兵衛や八兵衛を診てやつてにんじんやごぼうをお礼に貰う医者がいいというわけです。私は数学が好きで,中学時代から三高時代にかけても解けない問題はなかつた。応用問題が出されても一度もできないことはなかつた。解ける解けないの問題ではなく,どうして簡単に解くかということばかり考えた。三高時代,先生に,いつも100点ばかりだが,100点以上の点をなぜつけてくれないかといつたことがあります。私は工科へ行つて世界最大の船を造ろうとも思つた。one and only oneを一生の仕事にしようと思いました。父は,医師は断念するが,工科もやめてくれ,法科へ行つて国の立法をやれ,これなら人に頭を下げることはないというわけです。やむなく,最後は妥協して医師になりました。

私の意見

医療の歪みと医師自身の反省

著者: 藤田篤雄

ページ範囲:P.532 - P.532

 現在の医療にはあまりにも歪みが多すぎるように思われてならない。わが国の現状には各社会にそれがあるのでやむをえないといつてしまえばそれまでであるが。われわれ公的病院に勤務する者にとつても,多くの不満や,矛盾と思われる点がある。最近,社会保険病院関係でもまず関東ブロックに医師団というものを結成したが,各種の公的病院に勤務する医師がやがて打つて一丸となつて社会に訴える方向に向かうべきであろう。
 医師の側から見た医療に関する個々の問題点については,多くの人々がたびたび論じていることであるから,私はこのさい,医師自身の問題について論じ,自己の体験を述べることとしたい。

保険医療に対する一つの見かた

著者: 佐藤実

ページ範囲:P.533 - P.533

 昭和41年から1年以内に,医療保険制度の抜本改正があるといわれ,改正の問題点は,①医療機関が地域によつて偏在しないよう計画的に整備する。②医師の診療報酬体系の適正化。③国民健康保険,政府管掌保険,組合健保と各種に分かれている現在の医療保険制度を総合調整することであると鈴木厚相は述べているが,医療を受ける側が医療保険という言葉をどのように考えているか,興味ある1例を報告してみたいと思います。私が東京の葛飾という下町で,患者を診療するようになつてから1年有余になります。私が勤めている病院は,全国で70ほどある社会保険病院のひとつです。この社会保険病院は,東京に6つあり,各都道府県に適当に配置されて,各県の保険課の指導のもとに運営されている公立病院です。ですから,敷地・建物・設備は,健康保険財政の予算から捻出されています。当病院は,昭和23年に設立されて,被保険者のための病院として現在にいたつています。私が,ここにきて驚いたことは,まず,この病院にくる患者が皆非常に貧しいということでした。
 私は,この病院にくる以前は,千葉にある社会保険病院に勤務していましたが,あまりに患者の層が違うことにびつくりしたのです。なるほど病院周辺を見まわしてみると,いわゆる「ケットバシ屋」と称する,たとえば,プラスチックの型を抜くことを生活の糧にしているひとびとばかりです。そして雨が降ればほとんどの家庭が,床下浸水となります。

私のインターン生活

肌で感じた制度の矛盾

著者: 清田典宏

ページ範囲:P.536 - P.536

 大学病院でのインターン生活は私の見聞したところではどの大学病院でも大同小異の様子である。北大病院も他大学病院とくらべ,それほど特殊性があろうとは思われないが簡単にわれわれの一年間のインターン生活をふり返つてみたい。

この症例をどう診断する?・9

出題

ページ範囲:P.468 - P.468

■症例
 59歳,男,果実商
主訴:食後心窩部痛

討議

著者: 梅田博道 ,   金上晴夫 ,   和田敬 ,   田崎義昭 ,   市川平三郎

ページ範囲:P.587 - P.591

 梅田 さて主訴は食後の心窩部痛ですね。まず,症例のポイントを簡単に説明していただきましよう。
 市川 終戦が昭和20年ですから,これは約10年以上にわたつて,こういう症状があつたわけです。それで,いろんな病院でレントゲンの検査を受けています。

体験から

肛門下痢

著者: 落合国太郎

ページ範囲:P.566 - P.567

下痢の種類
 ひと口に下痢といつてもそれにはいろいろな種類がある。コレラや赤痢・疫痢,アメーバ赤痢などはその代表的なものである。サルモネラ菌簇や腸炎ビブリオによつて起こる細菌性食中毒も発熱と下痢がおもな症状である。
 このほか変敗した食物や有毒動植物を食べて起こる食中毒でもたいていは下痢を伴う。直腸がんでも粘血便を出し,これががん発見の動機となることが多い。このほかにもまだウィルス性その他原因不明の下痢があろう。

ルポルタージュ

兵庫県がんセンター—その「兵庫方式」の特色をたずねて

著者: 張知夫

ページ範囲:P.584 - P.586

 「その後さだめしご苦労のことと思います。感謝に堪えません。このたび退任することになりましたが,私の胸に重くのしかかつているのは"がんセンター"です。
 この仕事は誰からの陳情をうけたこともなく,私自身の構想として打ち出したものです。それだけに責任を感じます……。

統計

生存期間別にみた乳児死亡率

著者: 滝川勝人

ページ範囲:P.497 - P.497

 乳児死亡率はある集団や地域の衛生状態,生活状態の良否を反映するといわれ,文化水準の指標としても重視されております。
 わが国の乳児死亡率は明治から大正年代にかけては150以上を示しておりましたが,大正末期より低下傾向に転じ,昭和15年には100の線を割り,戦後もさらに低下をつづけ,36年には30を割り,39年には20.4と従来の最低率を記録しております。

文献抄録

利尿剤による動脈性高血圧病の治療—食塩の長期過剰摂取が,クロールサリドンに対する反応に,どう影響するか—Amer J Med Sci 250:680(Dec)1965

著者: 浦田卓

ページ範囲:P.521 - P.521

はじめに:
 いまの内科医の診療面において高血圧病の占める位置は,肺結核が戦前に占めていたそれにほぼ等しいのではなかろうか,といわれている。高血圧病は,戦前における肺結核と同様に,たいへん普遍的な病気であり,しかもなおりにくいものであるだけに,これをいかにうまくこなすかどうかは,医師の名声と財政に大きな影響をおよぼす。
 Paul Williamsonによれば,一般実地医家のところにくる高血圧を,つぎの3つのカテゴリーに分けると便利であるという。

神経疾患の診かた・2

知覚機能の検査を中心に

著者: 斎藤佳雄

ページ範囲:P.577 - P.581

 神経疾患には内科的に治療し得るものと,積極的に外科的治療を要するものとあることはもちろんである。一般に内科的治療は姑息的なことが多く,その効果は自然の経過と鑑別し難いことがある。それに反して外科的に除去し,根本的治療の可能なもののあることを絶えず考えておく必要がある。神経学的検査法の重要な目的の一つは,診断の決定とともに外科的に治療し得るものを,いたずらに時を逸することなく鑑別することにあると考える。

話題

救急医療の問題と対策—健康管理研究協議会研究月例会から

著者: 山本武彦

ページ範囲:P.465 - P.465

 First-aidということは,emergency reliefである。健康な人が一瞬のうちに生死の間にほうり出されれば,それに対応する人たちは,まず自己の混乱とたたかわねばならない。事業所や警察,消防の人たちは医師自身が混乱して,助かるべき生命を失うこともあるとして,激増する救急対策における医師ならびにそのチームに対する風当たりは決しておだやかではない。こういう世論を反映したわけでもなかろうが,健康管理研究協議会が,昭和40年11月と12月に意欲的な研究集会をもつたことは,意図を含めて十分に注目してよい。11月は第Ⅰ部として,総論的な現状分析をこころみ,大所高所よりこの重大問題への足がかりを得てもらう。第Ⅱ部ではその各論篇ともいえる事例を中心とした,ドクター指針,ナーシングについて,最新の知見を平易に,かつ実用的に解説し,さらに実技指導を加えて全きを期したという次第である。
 第I部で佐分利氏(人事院)は,救急医療センターの構想にふれ,強力な外科を中心としベッド数300床,そのうち100床は初期救急医療(約1週)を行なえるところとする。さらに高度の診療はもちろん,教育,研究をも行ないうるところで,たとえば,がんセンターに近い施設になる。これを中央の第I次センターとし,第II,第III次センターを七大都市などにおく。

第3回思春期医学シンポジウムから

著者: 茂手木皓喜

ページ範囲:P.467 - P.467

 思春期における諸問題を各専門領域から総合的に研究,討論するための本学会も今年で3回目を迎えた。各回とも一般演題のほかにシンポジウム演題を決め,第1回目は"身体の成長発育",第2回は"思春期のアクセル化とその身体的ならびに精神的影響"について討論した。そして戦後の傾向である思春期年齢の発育促進と年齢低下の現象について各領域よりの実態が紹介され,その対策についても示唆が得られ一応その目的を達した。また一般演題で非行少年の問題が大いにとりあげられ,その対策は今後の課題となった。第3回目は"思春期における皮膚疾患"をそのシンポジウム演題とした。以下第3回目の演題中からいくつかを抄録してみたいと思う。
 中山(東大産婦人科)は,女子骨盤発育について,骨盤および長管骨とestrogenの関係を卵巣の組織変化を参考にし検討し,骨盤の発育とestrogenとは密接な関係にあることを述べた。辻(群大公衆衛生)は最近増加しつつある肥満児の生態について報告した。それによると,性別,年齢別体重の平均値から+20%以上のものを抽出し(小学生224名,中学生159名,高校生26名,大学生3名),身体計測,運動能力,学習態度,食生活,家族的素因などを調査し,肥満児は都会に多く,健康管理ならびに体育指導上の問題があることを明らかにした。そして僻地では肥満児は皆無で,むしろるいそう児のほうが問題であることを示した。

ニュース

国保医療費に4割の定率国庫負担

著者:

ページ範囲:P.504 - P.504

 国民健康保険の医療費は,健保,共済など他の医療保険と同じように,受診率や診療内容の向上などによつてふえる自然増のほかに,制度の改善による増,たとえば家族給付率の5割から7割への引き上げ,給付制限の撤廃などによる増加が加わつて,最近いちじるしい上昇をつづけている。
 39年度についてみると,医療費は前年度に比べて25%も増加しているが,国保会計のなかで医療費が占めている割合は85%にも達しているので,その増加は国保財政に大きな影響を与えている。このため,保険料の引き上げがここ1〜2年の間に行なわれ,39年度には約35%も引き上げられたが,それでも国保財政はたいへん苦しくなつている。また一方,地方財政も最近極度に悪化しつつあるので,国保に対する国庫負担の増額は,41年度予算編成の重要な柱となつていた。

薬価基準に対する製薬業界の考えかた

ページ範囲:P.568 - P.568

 中央社会保険医療協議会(会長 東畑精一氏)は,昨年10月の薬価基準の引き下げに関する答申のさい,"懸案の診療報酬体系についても早急に検討すべきである"との意見書を鈴木厚相に提出した。
 その理由は,現在の診療報酬体系には,(1)医師の技術料が正しく評価されていない,(2)技術料と薬価の分離が不完全である,(3)薬価基準の決めかたに欠陥があるというものであり,これらの問題点を解決するために,速かに医療経営実態調査を行なつて資料を得なければならないと考えているが,同協議会の支払い側はこれに加えて薬価基準の問題とくに現在90%と決められているバルクラインの引き下げについても,早急に結論を出すべきであると主張している。つまり,支払い側は,現在のバルクラインで決めた薬価は,正確な平均薬価ではなく,医療機関が医薬品で不当に利潤をあげる原因になつているといつて,その改定をもとめているのである。

今月の表紙

「ローマ時代の解剖学」

著者: 本田一二

ページ範囲:P.572 - P.572

 イタリアのナポリ国立博物館は,古代都市ポンペイの発掘品を多く収蔵していることで名高い。2階の大広間に,1900年の昔,ポンペイ市民の家をかざつていたモザイクが,展示されている。その中に人体の骨格をあらわした,かわいらしいモザイクがあつた。このモザイクから,当時の解剖学を,多少なりともうかがうことができて,ほほえましい。
 20OO年前といえば,すでにギリシャのアテネは衰えて,医学の中心地は,エジプトのアレキサンドリアを経て,ローマへ移つていた。アレキサンドリア医学では,ヘロヒロスらが盛んに人体解剖を行ない,罪人を生体解剖したこともあるという。しかし,ローマ時代になると,古代医学の巨人といわれるガレノスも,人体解剖はほとんどしなかつたようである。サル,クマ,ブタ,鳥類,魚類,ヘビなどのほか,象を1度解剖したと伝えられている。ことにサルの構造を人体にあてはめたらしい。

--------------------

きのう・きょう・あした

著者: 服部一郎

ページ範囲:P.529 - P.529

ネコの茶わん
 かつて短期間であつたがワラジをぬいだリヨン大学の故ドロール教授の後任教授であるビニヨン教授の医局員であるドルナーノ君がはるばると訪ねてくることになつてハタと弱つた。折悪しく福岡でがん学会がありすべてのホテルは満員であつた。しかたなく狭いアパートに泊まつてもらうことにした。遠来の客を迎えるので家内となるべく家具,調度品に日本調を出そうということになって,古いものを押入れの底から引きずり出して飾つた。ところがなんとかれは永年日本にあこがれていて,柔道初段で合気道もやり,生け花,茶道の知識はもちろん春画まで集めているという御人で,日本のことはたいていのことは知つていた。なれた身ぶりで畳の上にあぐらをかいて坐り,浴衣を着た姿は日本人より堂堂と板についていた。明日は帰るという夜,昔お世話になつた教授方に何かことづけをしようと思つて永年かかつて集めた自慢の古い油壷のコレクションのなかから,よいものを二,三選び出してこれではどうだというと,いつこうに喜ばず感心しないといいはるのである。そしてむしろわれわれがゲテ物という有田の赤絵がよいという。これは終戦後アメちやんたちがインキ壼としてよく買つていたものである。

蛍光眼底造影—その方法と問題点

著者: 清水弘一

ページ範囲:P.564 - P.565

 蛍光眼底造影は,眼底のAngiographyともいうことができ,これが臨床的に可能になつたことは,内科におけるX線検査法導入にも比すべき出来事といつてよい。本法による症例についてはグラフとして本誌に呈示したが,より原理的なことがらや,問題点の検討を以下でこころみたい。

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

60巻13号(2023年12月発行)

特集 一般医家のための—DOAC時代の心房細動診療

60巻12号(2023年11月発行)

特集 内科医が遭遇する皮膚疾患フロントライン—「皮疹」は現場で起きている!

60巻11号(2023年10月発行)

増大号特集 患者さんの質問にどう答えますか?—言葉の意味を読み解きハートに響く返答集

60巻10号(2023年9月発行)

特集 ミミッカー症例からいかに学ぶか

60巻9号(2023年8月発行)

特集 症例から読み解く—高齢者診療ステップアップ

60巻8号(2023年7月発行)

特集 浮腫と脱水—Q&Aで学ぶジェネラリストのための体液量異常診療

60巻7号(2023年6月発行)

特集 整形外科プライマリ・ケア—内科医が知りたい整形外科疾患のすべて

60巻6号(2023年5月発行)

特集 Common diseaseの処方箋ファイル—臨床経過から学ぶ20症例

60巻5号(2023年4月発行)

特集 臨床医からみたPOCT

60巻4号(2023年4月発行)

増刊号 探求!マイナーエマージェンシー

60巻3号(2023年3月発行)

特集 令和の脳卒中ディベート10番勝負—脳卒中治療ガイドライン2021とその先を識る

60巻2号(2023年2月発行)

特集 慢性疾患診療のお悩みポイントまとめました—高血圧からヘルスメンテナンスまで

60巻1号(2023年1月発行)

特集 10年前の常識は非常識!?—イマドキ消化器診療にアップデート

59巻13号(2022年12月発行)

特集 令和の頭痛診療—プライマリ・ケア医のためのガイド

59巻12号(2022年11月発行)

特集 避けて通れない心不全診療—総合内科力・循環器力を鍛えよう!

59巻11号(2022年10月発行)

増大号特集 これからもスタンダード!—Quality Indicatorの診療への実装—生活習慣病を中心に

59巻10号(2022年9月発行)

特集 ちょっと待って,その痛み大丈夫?—“見逃してはいけない痛み”への安全なアプローチ

59巻9号(2022年8月発行)

特集 不安を自信に変える心電図トレーニング—専門医のtipsを詰め込んだ50問

59巻8号(2022年7月発行)

特集 日常診療に潜む臨床検査のピットフォールを回避せよ

59巻7号(2022年6月発行)

特集 抗菌薬の使い方—敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る

59巻6号(2022年5月発行)

特集 ジェネラリストの羅針盤—医学部では教わらなかった28のクエスチョン

59巻5号(2022年4月発行)

特集 症例から学ぶ—電解質と体液量管理のベストアンサー

59巻4号(2022年4月発行)

増刊号 フィジカル大全

59巻3号(2022年3月発行)

特集 成人が必要とするワクチン—生涯を通した予防接種の重要性

59巻2号(2022年2月発行)

特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所

59巻1号(2022年1月発行)

特集 クリニカルクエスチョンで学ぶ糖尿病治療薬—糖尿病治療の新しい潮流

56巻13号(2019年12月発行)

特集 プライマリ・ケアのための—ポリファーマシー「超」整理法

56巻12号(2019年11月発行)

特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴

56巻11号(2019年10月発行)

特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ

56巻10号(2019年9月発行)

特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療

56巻9号(2019年8月発行)

特集 みんなが知っておきたい透析診療—透析のキホンと患者の診かた

56巻8号(2019年7月発行)

特集 一歩踏み込んだ—内科エマージェンシーのトリセツ

56巻7号(2019年6月発行)

特集 抗菌薬をアップデートせよ!—耐性菌に立ち向かう! 適正化の手法から新薬の使い分けまで

56巻6号(2019年5月発行)

特集 糖尿病診療の“Q”—現場の疑問に答えます

56巻5号(2019年4月発行)

特集 しまった!日常診療のリアルから学ぶ—エラー症例問題集

56巻4号(2019年4月発行)

増刊号 一人でも慌てない!—「こんなときどうする?」の処方箋85

56巻3号(2019年3月発行)

特集 TPOで読み解く心電図

56巻2号(2019年2月発行)

特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か?

56巻1号(2019年1月発行)

特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方

55巻13号(2018年12月発行)

特集 これからの心不全診療への最新アプローチ—予防からチーム医療・先進医療まで

55巻12号(2018年11月発行)

特集 内科医のための「ちょいあて」エコー—POCUSのススメ

55巻11号(2018年10月発行)

特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ

55巻10号(2018年9月発行)

特集 クリティカル・ケアを極める—一歩進んだ総合内科医を目指して

55巻9号(2018年8月発行)

特集 もっともっとフィジカル!—黒帯級の技とパール

55巻8号(2018年7月発行)

特集 血液疾患を見逃さないために—プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング

55巻7号(2018年6月発行)

特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質

55巻6号(2018年5月発行)

特集 プロブレムから学ぶ感染症診療—すぐに役立つ厳選シナリオ30選

55巻5号(2018年4月発行)

特集 明日のために解くべし!—総合内科問題集

55巻4号(2018年4月発行)

増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬

55巻3号(2018年3月発行)

特集 —クリニカル・クエスチョンで学ぶ—循環器薬の使い方

55巻2号(2018年2月発行)

特集 —デキる内科医の—神経内科コンサルト

55巻1号(2018年1月発行)

特集 気管支喘息・COPD診療に強くなる

icon up
あなたは医療従事者ですか?