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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻4号

1966年04月発行

文献概要

話題

救急医療の問題と対策—健康管理研究協議会研究月例会から

著者: 山本武彦1

所属機関: 1順天堂大公衆衛生学

ページ範囲:P.465 - P.465

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 First-aidということは,emergency reliefである。健康な人が一瞬のうちに生死の間にほうり出されれば,それに対応する人たちは,まず自己の混乱とたたかわねばならない。事業所や警察,消防の人たちは医師自身が混乱して,助かるべき生命を失うこともあるとして,激増する救急対策における医師ならびにそのチームに対する風当たりは決しておだやかではない。こういう世論を反映したわけでもなかろうが,健康管理研究協議会が,昭和40年11月と12月に意欲的な研究集会をもつたことは,意図を含めて十分に注目してよい。11月は第Ⅰ部として,総論的な現状分析をこころみ,大所高所よりこの重大問題への足がかりを得てもらう。第Ⅱ部ではその各論篇ともいえる事例を中心とした,ドクター指針,ナーシングについて,最新の知見を平易に,かつ実用的に解説し,さらに実技指導を加えて全きを期したという次第である。
 第I部で佐分利氏(人事院)は,救急医療センターの構想にふれ,強力な外科を中心としベッド数300床,そのうち100床は初期救急医療(約1週)を行なえるところとする。さらに高度の診療はもちろん,教育,研究をも行ないうるところで,たとえば,がんセンターに近い施設になる。これを中央の第I次センターとし,第II,第III次センターを七大都市などにおく。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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