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First-aidということは,emergency reliefである。健康な人が一瞬のうちに生死の間にほうり出されれば,それに対応する人たちは,まず自己の混乱とたたかわねばならない。事業所や警察,消防の人たちは医師自身が混乱して,助かるべき生命を失うこともあるとして,激増する救急対策における医師ならびにそのチームに対する風当たりは決しておだやかではない。こういう世論を反映したわけでもなかろうが,健康管理研究協議会が,昭和40年11月と12月に意欲的な研究集会をもつたことは,意図を含めて十分に注目してよい。11月は第Ⅰ部として,総論的な現状分析をこころみ,大所高所よりこの重大問題への足がかりを得てもらう。第Ⅱ部ではその各論篇ともいえる事例を中心とした,ドクター指針,ナーシングについて,最新の知見を平易に,かつ実用的に解説し,さらに実技指導を加えて全きを期したという次第である。
第I部で佐分利氏(人事院)は,救急医療センターの構想にふれ,強力な外科を中心としベッド数300床,そのうち100床は初期救急医療(約1週)を行なえるところとする。さらに高度の診療はもちろん,教育,研究をも行ないうるところで,たとえば,がんセンターに近い施設になる。これを中央の第I次センターとし,第II,第III次センターを七大都市などにおく。
第I部で佐分利氏(人事院)は,救急医療センターの構想にふれ,強力な外科を中心としベッド数300床,そのうち100床は初期救急医療(約1週)を行なえるところとする。さらに高度の診療はもちろん,教育,研究をも行ないうるところで,たとえば,がんセンターに近い施設になる。これを中央の第I次センターとし,第II,第III次センターを七大都市などにおく。
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