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高蛋白血症
著者: 阿部正和1
所属機関: 1慈恵医大内科
ページ範囲:P.505 - P.506
文献購入ページに移動実地医家の方々は尿の検査はよくやられるが,血液化学の分析に関心をもつておられない場合が多い。これからは血液化学にもつと関心を寄せていただきたい。高蛋白血症といつても,血清蛋白濃度の測定を行なわぬかぎりは,見つける方法がないわけである。血清蛋白濃度の測定は,わずか1滴の血清と屈折計(蛋白計ともいわれる)があれば,瞬間的に,だれにでもできるのだから,ぜひ実施していただきたいものである。
第1の問題は,得られた血清蛋白濃度が何g/dl以上あれば高蛋白血症というべきかということである。むずかしいことをいえばきりがないが,まず8.0g/dl以上あれば一応高蛋白血症と考えてよいだろう。
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