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診断のポイント
食道裂口ヘルニア
著者: 牧野永城1
所属機関: 1聖路加国際病院・外科
ページ範囲:P.655 - P.657
文献購入ページに移動 1人の患者を症例としてあげ,それについて話を進めてみたい。
症例
71歳の男子,生来著患を知らなかつたが,約5年ほど前からときおり胸骨下から心窩部にかけて焼けるような,または鈍い痛みを経験した。この痛みは,とくに夜間睡眠中に起こりやすく,ときには背中や肩にも放散した。そのつど近医に治療を受けて疼痛は軽快した。約2年ほど前より,階段をのぼると息ぎれがするようになり,最近は食物が胸につかえる感じがする。
症例
71歳の男子,生来著患を知らなかつたが,約5年ほど前からときおり胸骨下から心窩部にかけて焼けるような,または鈍い痛みを経験した。この痛みは,とくに夜間睡眠中に起こりやすく,ときには背中や肩にも放散した。そのつど近医に治療を受けて疼痛は軽快した。約2年ほど前より,階段をのぼると息ぎれがするようになり,最近は食物が胸につかえる感じがする。
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