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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻5号

1966年05月発行

文献概要

薬の反省

ビタミン剤

著者: 奥田邦雄1

所属機関: 1久留米大内科

ページ範囲:P.670 - P.671

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 元来ビタミン剤はその医薬品としての使用量は他種の薬剤に比べもつとも多いものであるが,最近本邦では,ビタミン大量療法というものが行なわれるようになつてから,とみにこの傾向が著明になつたようである。このような傾向は国民の生活,医療水準の向上と簡単に考えるわけにはいかない。なぜなら多く用いられるビタミン剤のうち,ほんとに正しく用いられている場合は少ないというのが最近の実情である。もちろん予防的,保健的に用いられる場合が悪いというのではなく,正しい適応以外に,ただ漫然と大量のビタミン投与を受けている患者が少なくないということがいけないのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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