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薬の反省
ビタミン剤
著者: 奥田邦雄1
所属機関: 1久留米大内科
ページ範囲:P.670 - P.671
文献購入ページに移動 元来ビタミン剤はその医薬品としての使用量は他種の薬剤に比べもつとも多いものであるが,最近本邦では,ビタミン大量療法というものが行なわれるようになつてから,とみにこの傾向が著明になつたようである。このような傾向は国民の生活,医療水準の向上と簡単に考えるわけにはいかない。なぜなら多く用いられるビタミン剤のうち,ほんとに正しく用いられている場合は少ないというのが最近の実情である。もちろん予防的,保健的に用いられる場合が悪いというのではなく,正しい適応以外に,ただ漫然と大量のビタミン投与を受けている患者が少なくないということがいけないのである。
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