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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻6号

1966年06月発行

文献概要

グラフ

血清蛋白の超遠心分析法

著者: 平山千里1

所属機関: 1九大内科

ページ範囲:P.781 - P.782

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 超遠心分析法は,沈降法と浮上法にわかれる。つまり,血清タンパクを遠心力の場においた場合,沈降または浮上する原理を応用した分析法である。
 血清タンパクを超遠心沈降法で分析すると,4S,7S,19Sの3主要分画に分離できる。Sというのは,沈降定数の単位で,創案したSvedbergの頭文字である。4Sは主としてアルブミン,7Sは主として免疫グロブリンより構成され,19Sはマクログロブリンである。したがつて,超遠心沈降法は,パラプロティン血症の分析に不可欠の方法であつたが,現在免疫学的分析法がより正確な診断法となつた。
 超遠心浮上法は,血清を高比重の溶液中で遠心した場合,リポタンパクが浮上する原理を応用したもので,現在リポタンパクの分析に広く用いられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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