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血清蛋白の超遠心分析法
著者: 平山千里1
所属機関: 1九大内科
ページ範囲:P.781 - P.782
文献購入ページに移動血清タンパクを超遠心沈降法で分析すると,4S,7S,19Sの3主要分画に分離できる。Sというのは,沈降定数の単位で,創案したSvedbergの頭文字である。4Sは主としてアルブミン,7Sは主として免疫グロブリンより構成され,19Sはマクログロブリンである。したがつて,超遠心沈降法は,パラプロティン血症の分析に不可欠の方法であつたが,現在免疫学的分析法がより正確な診断法となつた。
超遠心浮上法は,血清を高比重の溶液中で遠心した場合,リポタンパクが浮上する原理を応用したもので,現在リポタンパクの分析に広く用いられている。
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