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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻6号

1966年06月発行

文献概要

特集 蛋白尿 腎炎、ネフローゼ以外の蛋白尿の症例,他

健康診断時に発見された蛋白尿,他

著者: 外山春彦1

所属機関: 1名古屋中央郵便局医務室

ページ範囲:P.809 - P.809

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 蛋白尿は腎炎およびネフローゼに証明できるのはもちろんであるが,今回,健康診断時に発見した蛋白尿について報告する。
 健康診断時の検尿はuristixにて検出したが,このさいの検尿(蛋白)の結果のうち,年齢別分布は表1のようであつて,蛋白尿は65名(9.4%)も発見されたが,ことに40歳以上にもつとも多く62名(12.3%)であつた。この蛋白尿のあつたものの病類は表2のようである。もつとも多かつた疾患は高血圧症で15名(23.1%)となつている。つぎが低血圧症5名(7.7%),慢性胃炎4名(6.2%)で,その他はわずかであつた。しかし生理的蛋白尿と考えられる病名のつかなかつたものが34名もあつたが,この内訳として肥満型19名(29.2%),やせ型15名(23.1%)であり,これら病名のつかなかつたものはほとんどが40歳以上であつたことから,この蛋白尿は老齢化からくる新陳代謝障害からと考えられる。ここにご覧にいれたデータは健康者を対象として検出したもので一般外来診療のものとは異なつていよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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