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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻6号

1966年06月発行

治療のポイント

食欲抑制剤

著者: 平田幸正1

所属機関: 1九大勝木内科

ページ範囲:P.830 - P.831

文献概要

 欧米において,食欲抑制剤として,すでに発売されているものの多くは,覚醒アミンであるamphethamineの系統に属する。
 わが国においては,食欲抑制剤なるものは,厚生省から承認されていない。もともと食欲抑制作用を目的として作られた薬のなかで,わが国で市販されているものは,おそらくCafilonのみであると思われるが,これもわが国では食欲抑制剤としてではなく,精神賦活剤として承認されている。しかし,最近,このamphethamineの系統に属しながら,精神興奮作用がほとんど認められず,食欲のみを抑制するというfenfluramine(Ponderal)などが出現したことは,肥満症の増加と相まつて今後,わが国においても,食欲抑制剤というものの存在が認められるにいたるものと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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