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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻7号

1966年07月発行

文献概要

治療のポイント

抗真菌剤

著者: 螺良英郎1

所属機関: 1阪大内科

ページ範囲:P.974 - P.975

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真菌症
 微生物学のなかで"かび"の占める位置は大きい。遺伝の問題,抗生物質,菌体成分の問題など広い範囲にまたがつてかびは利用せられている。しかしかびによる病気一真菌症はヒトの皮膚(皮膚真菌症,dermatomycosis)はもちろん内臓諸臓器をもおかし(深在性真菌症,deep seated or systemic mycosis)治療の困難な点からいろいろ問題にされている。皮膚真菌症の治療は抗真菌剤の立場からは欠かすことはできないし,一部内臓真菌症とも関連しているが,筆者の専門外でもあるのでここでは内臓真菌症にかぎつて述べる。この内臓真菌症の種類とこの病気の原因となるかびpathogenic fungiは記憶しやすいように菌学的な立場から分類してみると以下のものがある。
 1.酵母様の真菌によるもの(yeastlike fungi)カンジダ症(Candida albicansほかのCandida属),ジオトリクム症(Geotrichum candidum),クリプトコックス症(Cryptococcus neoformans)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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