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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻7号

1966年07月発行

文献概要

治療のポイント

軽度の蛋白尿の生活指導

著者: 三条貞三1

所属機関: 1東大・吉利内科

ページ範囲:P.980 - P.981

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軽度の蛋白尿について
 尿蛋白の存在はすぐに腎疾患を考えさせる。しかしとくに腎に異常のない人でも微量の蛋白はつねに尿中に存在し,尿量と尿蛋自濃度との間には逆相関が見られる。したがつて尿量との関係を知るためにも尿比重を同時に測り,蛋白濃度が10〜20mg/dl以上の場合をふつう病的と考える。
 さて軽度(0.5g/日以下)の連続性蛋白尿の見られる場合は,慢性腎炎,尿細管異常,嚢胞腎,良性腎硬化症,腎盂腎炎などがあり,また間歇性蛋白尿では起立性蛋白尿のこともある。さらに無症候性間歇性蛋白尿の人でも,腎生検を行なうと約半数に慢性腎炎,腎盂腎炎,局所腎炎などの病変が認められている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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