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統計
周産期死亡の国際比較
著者: 菅沼達治1
所属機関: 1厚生省統計調査部
ページ範囲:P.1075 - P.1075
文献購入ページに移動 周産期死亡"perinatal death"とは,WHOの定義によりますと,妊娠第8月以後の後期死産と生後1週未満の乳児死亡を合計して,出生に対する比率として,みたものであります。
近年,月齢の進んだ乳児死亡の低下はまことにいちじるしいものがありますが,出生後まもない死亡の改善はそれほどではなく,この時期の死亡は後期死産と共通な原因すなわち母体の健康状態と密接な関係があり,両者を総合して観察することは,公衆衛生の面からは新しい生命を守るための対策の,臨床医学の面からは産科治療技術の水準のそれぞれ一つの指標として有意義なものであります。
近年,月齢の進んだ乳児死亡の低下はまことにいちじるしいものがありますが,出生後まもない死亡の改善はそれほどではなく,この時期の死亡は後期死産と共通な原因すなわち母体の健康状態と密接な関係があり,両者を総合して観察することは,公衆衛生の面からは新しい生命を守るための対策の,臨床医学の面からは産科治療技術の水準のそれぞれ一つの指標として有意義なものであります。
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