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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻8号

1966年08月発行

文献概要

治療のポイント

小児の薬用量

著者: 原弘毅1

所属機関: 1社会福祉法人勝楽堂病院

ページ範囲:P.1128 - P.1129

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小児と薬剤
 一般に小児に用いられる薬用量は,しばしば少量に過ぎる傾向があるが,危険のない範囲において十分効果が期待できる量(有効量)を用いなければ意味がない。
 有効量というのは,副作用(治療を妨げるような作用)を起こさず,さらに進んで,自然治癒を助けるような量でなければならない。成人では,副作用を現わすような薬剤に対しては,投与量に一定の標準がある。すなわち成人の薬用量に対しては,薬局方で,1回および1日の極量を定めているのである。極量というのは,もちろん有効量と同じく(否,それ以上に)副作用を示さない最大量のことで,わが国では,極量は成人にのみ定められた量で,小児には極量は定められていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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