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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻8号

1966年08月発行

文献概要

症例

レ線像から先天性心疾患をみわける(IV)

著者: 高尾篤良1

所属機関: 1東京女子医大心研

ページ範囲:P.1181 - P.1184

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肺動脈弁狭窄症(図1)
 11歳男児。生後1カ月の健診で先天性心疾患といわれた。生長,発育悪くなかつた。小学5年の競走時,動悸,呼吸困難を訴えた。
 体格栄養中等,チアノーゼなし,胸骨上窩に振顫を触れる。胸骨下半の挙上を触れ,心尖は強盛でない。肺動脈弁口部に収縮期振顔あり,胸骨左縁,1,2,3肋間から頸部にかけ粗い収縮期雑音を聴き.2音は減弱している。心電図:右室肥大・心カテーテル,左右短絡なし,右室圧100/0mmHg,肺動脈圧20/10mmHg,引抜き曲線は弁性狭窄様,レ線所見:心胸廓比50%,右房縁円く膨隆し,左心縁円く,右室肥大を思わせる。大動脈頭小さくない,肺動脈弓は著明に膨隆し,後狭窄性拡大を示す。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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