icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

medicina3巻9号

1966年09月発行

雑誌目次

特集 内科専門医制度をさぐる

アメリカの内科専門医認定制度

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.1244 - P.1248

 最近,日本においては医学の各専門分野にわたつて,専門医制度についての討議がなされ,その発足が望まれている。日本内科学会においても昭和40年4月から内科専門医制度に関する委員会が設置されて,日本における内科専門医の実現のための努力がこんにちまでなされ,日本の指導的内科医によつて,この案がかなり支持されているようである。以下,内科専門医制度を1936年から始めたアメリカにおける本制度の歴史および内容について解説的に述べてみようと思う。

イギリスの内科専門医制度

著者: 脇坂行一

ページ範囲:P.1248 - P.1250

 イギリスにおいては専門医制度は法制化はされていないが,数世紀前からこの趣旨にそつたものが行なわれており,国民保健事業の病院および専門医サービスにも採用されている。国民保健事業では病院の顧問医,上級病院医官および上級病院歯科医官を専門医とよんでいる。これらの専門医は各専門についてそれぞれ異なつた修練期間を経たのち既存の専門医が引退し,または死亡したとき,公募によつて上級登録医のなかから任命される。専門医の任命は,地区病院委員会(RegionalHospital Board)または教育病院委員会(Board ofGovernors of Teaching Hospitals)の専門医任命委員会(Advisory Appointment Committee)によつて行なわれる。なお最近は少しずつ専門医の定員が増やされている(表)。

ドイツの内科専門医制度

著者: 永野允

ページ範囲:P.1251 - P.1252

はじめに
 ドイツの医師は,専門医Facharztと一般医Praktischer Arztとに分けられている。これは1910年ごろに制度化されたもので,当時は内科専門医,外科専門医と一般医とに区分されていた。現在ではこれがさらに細分化されている。
 さて,ドイツ(西ドイツ)の内科専門医制度を書くにあたり,一応ドイツの医学医療制度の概略を知つておくことが便利と思われる。

フランスの内科専門医制度

著者: 土屋雅春

ページ範囲:P.1252 - P.1255

フランスの内科学
 フランスの医学はドイツやアメリカのそれとは異なつて,日本人にはなにか親しめないという人が多い。実際に留学してみると,なにもそんなに変わつたことはない。ドクターという世界各国共通の連帯意識によつて,すぐ親しめ,少しの差別もなしに臨床にも基礎的研究にも従事することができる。
 留学してすぐ気づくことは標題のごとき"内科専門医"はないことである。あちらのドクターと話合うとき,君のspecialit6(専門)は何か?とたずねられる。このとき,うつかり内科学だと答えると,唖然とした顔をされ,しばらくの後にはいささか軽視した態度が見られるようになる。内科学とか内科医という言葉はpractice generale(基本)に属し,少なくとも専門とはcardiologieとかendocrinologieとかgastro-enterologieまたはpneumo-physiologieとかgieのつく内科学のうちの分科を意味するものだからである。

アメリカの内科専門医認定試験受験者心得より

ページ範囲:P.1256 - P.1257

筆記試験
 筆記試験は午前と午後に分かれる。2回の問題数は合わせて平均100〜120である。問題はすべて多項選択法のかたちをとつている。多項選択法の問題は2種類あり,ふつう,5項目から選ぶ。ある問題では,1つだけ正解があつて,それに答えればよいし,ある場合には,1つあるいは2つ以上の正解があり,正解にはすべて印をつけねばならない。
 問題の構造により,どの方法で答えればよいかがわかる。いくつかの問題は,病歴や身体徴候のデータばかりでなく,検査,X線,顕微鏡写真,心電図,その他のデータをも含んだ病状の要約である。これらは注意深く検討しなければならない。というのは,余分なことは削られ,与えられたデータは多かれ少なかれたいせつなものばかりだからである。

<話合い>内科専門医制度をめぐって

著者: 浅野誠一 ,   大谷藤郎 ,   日野原重明 ,   浦城二郎 ,   高須照夫

ページ範囲:P.1258 - P.1267

 最近,各方面で,わが国内科専門医制度の実現を望む声が聞かれるが,一方,現在の医療制度,教育制度の下では,いろいろの混乱も予想されるため,各界の意見もまだまちまちのようである。このへんで改めて,内科専門医制度の本当の意味を検討してみるときではあるまいか……。

EDITORIAL

実地臨床医のありかた

著者: 長畑一正

ページ範囲:P.1241 - P.1243

実地臨床医と臨床医学研究者の断絶
 実地臨床医とは「実地でない臨床医」の存在を前提とした言葉である。現実には第一線の臨床医のことであり,独立自営の開業医や中小病院の勤務医をさしている。最近では一般医とか家庭医とか,また単に臨床医と略してもよばれているが,それにはそれぞれのありかたの姿が反映されているのである。
 実地臨床医という言葉は,考えてみればおかしな言葉である。そもそも臨床それ自体が実地的なものであるから,同義反覆であり,実地という接頭語はあらずもがなの感がする。しかし,この言葉の生まれたいきさつをたぐつてみれば,実によく日本の医学のありかたを示しているといえよう。

今月の主題

若年者高血圧

ページ範囲:P.1268 - P.1270

診断のポイント

再生不良性貧血

著者: 浅井一太郎

ページ範囲:P.1273 - P.1274

再生不良性貧血とは
 この貧血の本態は,骨髄における造血機能がなんらかの原因によつて障害されるために赤血球の造成が減じてくることにある。この造血機能の障害は造赤血球系細胞だけにかぎられている場合もまれにはあるが,多くの場合には顆粒白血球造成系および血小板造成系のいずれか一方または双方の細胞にも波及しており,したがつて貧血とともに白血球,血小板の減少をも伴つている場合が多い。
 いずれにせよ治療ははなはだしく困難であつて,まだ適確な治療法は発見されておらず,種々の造血薬,輸血,ステロイドホルモン,抗生物質などを適当に組み合わせて,血液細胞の欠乏を補うとともに種々の合併症を極力防いで患者の生命を保持し,自然寛解のくるのを期待するほかはない。

甲状腺機能検査はどうしたらよいか

著者: 清水直容

ページ範囲:P.1275 - P.1277

甲状腺機能とは
 甲状腺のはたらきは,血中のヨウ素イオン(I-)を腺内に摂取してタイロシンをヨウ素化し甲状腺ホルモンであるサイロキシン(T4),トリヨードサイロニン(T3)を産生し血中に放出することにある。そしてこの機能は下垂体前葉より分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)あるいはバセドウ病の場合にはLATSとよばれる蛋白体によつて促進される。
 甲状腺におけるホルモン産生・分泌は図に示したa〜fの6つのステップの総和としてあらわれるもので,生体全体としてみた場合,甲状腺機能が正常・亢進・低下というのは,この分泌された甲状腺ホルモン量の増減により血中ホルモンレベルが正常・増加・低下していることである。しかし現在もちいられている数多くの甲状腺機能検査によればa〜fの各ステップの機能を,それぞれ独立に示すことができ,これは甲状腺全体としての機能亢進・低下とはかならずしも関係がないが,これによつてその病態を正確に把握しうることが少なくない。

てんかんの小発作

著者: 水野隆

ページ範囲:P.1278 - P.1280

はじめに
 小発作てんかんは小児の方がはるかに成人より多いといわれている。しかしながら,てんかん全体からみると,その発生率は比較にならぬほど少ないことも事実である。このことは大発作てんかんに比較して小発作の臨床像が地味なことともあいまつて,日常の臨床上でとかく小発作てんかんが見逃がされやすい原因となつている。
 小発作てんかんの分類:小児科領域としてはつぎのように分類するのが便利である。1)点頭てんかん(infantile spasms),2)失立発作(akinetic jerk),3)アブサンス(absence),4)ミオクロヌスエピレプシー(myoclonus epilepsy)。

治療のポイント

動脈硬化症と脂肪

著者: 中村元臣

ページ範囲:P.1281 - P.1283

動脈硬化症の原因はアテローム硬化と血栓形成
 動脈硬化症とは動脈硬化そのものを意味するわけでなく,動脈の硬化に基因して起こつた種々の二次的症状を有する状態をいう。たとえば30歳代の日本人の半数に病理解剖学的な大動脈の硬化は存在するけれども,それらの大多数は臨床的にはまつたく正常であつて,大動脈硬化症とは一般にいわない。一般に動脈硬化とは,動脈のかたくなつた状態すべてを意味するわけであるが,とくに臨床で問題になる動脈硬化とはほとんどの場合にアテローム硬化であり,もつとも脂質との関係について従来広汎な研究が行なわれてきたものである。アテローム硬化におちいると,動脈内膜のいわゆる脂肪線維丘(plaque),肥厚した内膜の壊死,潰瘍,血栓の生成,さらにはplaque内の出血などが起こり,そのために動脈の内膜は完全にあるいはほとんど完全に近く狭窄し,支配末梢組織の壊死や虚血状態が起こり,そのため種々の臨床症状を表わすのである。それらの代表的なものとして狭心症,心筋硬塞,心不全,不整脈,脳硬塞などがある。

頭痛薬の使いかた

著者: 喜多村孝一

ページ範囲:P.1284 - P.1285

 頭痛はごくありふれた症状で,特別の原因がなければこれだけのために医師のもとを訪れるものは少ない。いつたい,頭痛はどれくらいの頻度にみられるかをいわゆる健康人4,600名について調査した結果によると65%が頭痛を訴えたとのことである(Olgden,1952)。したがつて,いわゆる頭痛薬なるものは広く一般薬として普及し大衆のあいだで頻用されているのが現状である。

細菌性心内膜炎

著者: 長谷川弥人

ページ範囲:P.1286 - P.1288

診断
 本症の確診は血液培養で菌を証明することにある。少しでも疑わしいときは抗生剤を投与せずに3〜4回培養する。重症のときは1日に2回以上採血する。最近カルチアボトルが市販され,往診先でも容易にできるようになつた。本症を疑う所見として,(1)心弁膜症に発熱,肋膜炎,腎炎,貧血,肺浸潤,脳栓塞などいろいろの疾患が合併したようにみえるとき,(2)心臓障害の割合に自覚症の強く,心臓神経症などと思われるとき,(3)不明の発熱,(4)急性腎炎に貧血または脾腫のあるときすなわち定型的でない腎炎,(5)重篤な疾患たとえば悪性腫瘍などがあつても,個々の症状がそれのみで説明できないとき,などがあげられる。
 菌が証明されなくとも,心臓弁膜症があつて,塞栓症状と感染症状があれば,ほとんど誤りはない。まぎらわしいのはリウマチ熱である。ときには両者の合併例もある。Osler痛斑,Janewayの発疹,Roth斑など塞栓症状があること,脾腫,菌の証明が細菌性心膜炎で,遊走性多発性関節炎,皮下結節,輪状紅斑,ASLOの高値はリウマチ熱である。またサリチル酸剤で下熱するのも参考となる。

ファースト・エイド

胃洗滌の実際

著者: 十念一浩

ページ範囲:P.1306 - P.1307

胃洗滌について
 胃洗滌はある場合においてはきわめて重要なものであるが,しかしあまり技術的にも理論的にも面白味のあるものではないようである。そして,やりつけないと,ついおつくうに思う場合もありうるだろうが,医家が基礎的技術として身につけているべきものと思う。
 主目的:胃内容物の物理的排除および一部化学的処理。

器械の使い方

急性腹症における腹部単純撮影の撮りかたとよみかた

著者: 牧野永城

ページ範囲:P.1310 - P.1311

 急性腹症で,診断が明らかでない場合に,腹部単純撮影を行なうことは,まず常識でなければならない。

正常値

血清HBDの正常値

著者: 林康之 ,   谷中誠

ページ範囲:P.1308 - P.1309

HBDとは
 α-ハイドロオキシ酪酸脱水素酵素(α-Hydroxybutyratedehydrogenase HBDと略す)はNADH2の存在のもとにα-Ketobutyrateを還元してHydroxybutyrateにする酵素で,心筋,腎,骨格筋,胎盤,肝の順に多く分布している。臨床的には前記臓器分布の順位をみてもわかるように,GOT, GPT, LDHよりも心臓に特異度が高いことを利用して心筋硬塞の診断,経過の判定にもちいられる。このHBDの利用とその存在はElliott1)らが,LDHアイソザイムの分析で電気泳動法により心筋由来のLDHに相当するα-ケト酪酸をすみやかに還元する酵素をHBDと名づけたことに始まる。すなわち血清逸脱酵素の測定が診断に利用されるのはその臓器特異性によるものであり,臓器特異性を高めるためのアイソザイム研究がHBDの臨床的応用となり,LDHとくらべて心疾患に特異度の高い酵素測定法となつたといえよう。一方LDHアイソザイムを定量的に測定することはまだ困難で,技術的にも煩雑で,これに要する時間を考えると心筋硬塞,肝疾患の鑑別診断にはHBD測定のほうがらくで,しかも結果が早く得られる利点がある。このようにHBDはLDHときわめて密接な関係があるが,その異同についてはまだ明らかにされたとはいいがたい。

他科との話合い

婦人の導尿

著者: 高須照夫 ,   西浦常雄 ,   松田静治

ページ範囲:P.1312 - P.1318

 婦人の導尿は尿路感染症を誘発しやすいためその適応が十分考えられねばならない。ここでは感染の起こるのはどんな場合か,感染の予防,などの問題について話し合っていただいた.

基礎医学

βレセプター

著者: 岳中典男

ページ範囲:P.1324 - P.1328

 近年カテコラミン(アドレナリン,ノルアドレナリンなど)の臨床的意義が重視されるようになり,とくに循環器病の病因や,病態生理学における関与が明らかにされつつある。カテコラミンの作用をとりあげる場合,当然,α,βレセプターの概念が問題となるように思われるので,本稿では,βレセプターを中心として,その解説,拮抗薬の種類,臨床上の応用などについて述べてみたい。

症例 症例からみた心臓疾患の診断(3)

先天性心疾患を疑つて,確定診断で難行した症例

著者: 伊藤良雄

ページ範囲:P.1329 - P.1332

症例
 42歳女子,地方公務員,出産時未熟児,幼時虚弱,小学校時代に心疾患を指摘されたが自覚症なく,軽度のスポーツは可能であつた。結婚19歳,22歳で1子をもうけている。32歳より現在までに心不全(呼吸困難と浮腫)をきたして5回入院加療している。今回は昭和38年1月感冒(発熱,せき)にひきつづいて6度目の心不全を発し2月下旬当科に入院す。

膵疾患のレ線診断

著者: 敦本五郎

ページ範囲:P.1333 - P.1337

 膵臓はレ線的にその形態を明確に把握しえないのもさることながら,隣接臓器の変化,ことに十二指腸下行脚の読影力の不足,小腸,大腸のレ線学的症候の見落しのために,手術の時期を逸し,根治療法の対象とならない症例も少なくないようである。なるほど,膵がんの診断はきわめて困難であるが,レ線像を精細に読むことによって,診断の適中率をあげうることが容易に考えられる。著者は膵がんの治療成績がきわめて悲観的であるのに鑑み,その対策として膵がんの早期発見に関する手掛りをレ線像の読影ならびに撮影法に重点を置き,経験を中心とした読影法を紹介し,参考に供したいと思う。

グラフ

異型リンパ球

著者: 日野志郎

ページ範囲:P.1230 - P.1231

 伝染性単核症あるいは腺熱と呼ばれている疾患,またはこれに類した熱性疾患の血液像をみていると,リンパ球のようでもあり,単球のようでもあり,ときに形質細胞様にみえる細胞に出あうことがしばしばである。これらを一応異型リンパ球の名で呼んでおくと,図の1〜5,7〜10,12,16〜21がそれにあたると考えられる。これを一群にまとめて考えてよいか,どこに由来するか,そこには多くの問題を含んでいる。詳細は本文124ページ参照。

SGOTの簡易検査

著者: 屋形稔

ページ範囲:P.1233 - P.1235

 SGOTの測定は急性心筋硬塞の早期診断に,またSGPTとともに肝疾患(黄疸)の種類の鑑別に、とくに急性肝炎の診断と経過観察に不可欠である1)。従来はReitman-Frankel法がもつぱらもちいられてきたが,これは最大の欠陥としてGOT高単位血清で基質量の不足を生ずるので血清の稀釈を要し,過度の稀釈が異常な高値をまねく危険を有し2),高単位での信頼度が低い。最近この短所を補つたBabson法3)が登場し,これによると400単位まで稀釈の要なく(前法の約3倍),特異性高く時間もかなり短縮されている。つぎの2簡易法はいずれも本法を巧みに応用したもの。

血液型と交差試験のやりかた

著者: 徳永栄一

ページ範囲:P.1236 - P.1238

 輸血前に患者の血液型をしらべ,つぎに患者血液と供血者(保存血)血液が適合するかどうかの交差試験を行なうことは医師の常識である。交差試験の目的は患者または供血者血清中の不完全抗体の検出で,そのためもちいられる方法には血清法,アルブミン法,クームス試験,ブロメリン法など多くの方法があり,いずれも一長一短がある。ここにとりあげたのは臨床家にもつとも実施しやすいと思われる血清法である。

カラーグラフ解説

異型リンパ球

著者: 日野志郎

ページ範囲:P.1340 - P.1342

異型リンパ球の実例
 1907年すでにTurk10)はatypische Lymphozytenの名をつかつている。日本語では不定型リンパ球,異形リンパ球1),変形リンパ球6),などともいわれているが,typical(典型的)に対するものとして異型リンパ球とよんでおこう。どのような細胞をそれとするかについては意見の一致をみないが,まず本号のグラフ欄の写真をながめていただきたい。すべて末梢血にみられた細胞で,同一の拡大になつている。
 図1〜6は,原因不明の微熱と血沈促進のあつた55歳の男から得られた。1の好中球を大きさの標準にしてほしい。その下にある細胞は明らかにリンパ球だが,細胞質の広さと斑紋状の強い塩基好性は正常でない。2の細胞も同様で,これにはリンパ球特有のアズール顆粒がみられる。3〜5は核形不正で単球様ではあるが,細胞質の色や構造は前の異型リンパ球に似ている。4の核構造はリンパ球様だが,3と5のは少し違う。6は単球としていいだろうが,その核構造とも差がある。3の細胞には多数の小空胞,4には少数の大空胞が細胞質中に散在する。

検査データの考えかたとその対策

血液培養陽性

著者: 古屋暁一

ページ範囲:P.1225 - P.1225

 血液培養陽性というデータは,患者の血液中に生菌が流れている,すなわち菌血症の存在を意味するから,菌量のいかんにかかわらず,その診断的価値ははなはだ大きい。それだけに,このデータを得たさいには,培養手技に手おちがあつて雑菌混入をまねく可能性のあることを念頭におかなければならない。検出された菌が,たとえばチフス菌とかブルセラあるいは髄膜炎菌とかいうように,平素われわれの環境に常在しない菌であれば,これを混入菌というふうに強いて疑つてかかることもないが,ブドウ球菌やグラム陰性杆菌のように,身体の内外に棲息している菌であると,培養の途中でまぎれ込むおそれが十分にある。ことに白色ブドウ球菌(表皮ブドウ球菌)は,1回だけの培養陽性ではまつたく信用できない。それによる菌血症と診断するためには,少なくも2回以上の陽性を確認する必要がある。血液培養というものは,行なうならば化学療法開始前にくりかえし(少なくとも3回)施行すべきであるが,それは検出率をたかめるということばかりではなく,まぎらわしい陽性をなくするためにも必要なことなのである。
 さて,菌血症の存在が確かめられたとなると,検出された菌種によつてはただちに病名を決定しうるものがある。腸チフス,パラチフス,ブルセラ,流行性髄膜炎,脾脱疽などがそれであるが,チフス菌以外はきわめてまれである。

If…

原爆で失なつた同僚教授や学生—長崎大名誉教授 長崎原爆病院長 横田 素一郎氏に聞く

著者: 長谷川泉

ページ範囲:P.1290 - P.1291

中学時代は工科を志望
 長谷川 先生がもし医師になられなかつたら,どんな人生コースを歩まれたとお思いですか。
 横田私は父の勧めで医科に進んだのですが,実をいうと子供時代から機械を組み立てたり,分解したり,また花火を造つてみたり,あるときは手製の火薬と銃とで小鳥を射つたり,今から考えると冷汗の流れるようなことをやつたものです。中学に入つてからも,数学,作図,物理,生物などが好きで,休暇中など登校して物理や生物の実験の指導を受けたりしていたので,先生もさぞかしご迷惑だつたことと,今になつてしみじみ思います。

私の意見

社会保障の立場からは遠い医療保険

著者: 松井敬介

ページ範囲:P.1292 - P.1292

医学全般の動きを……
 大学の教室を離れてみると,教室ではいまごろ何をしているんだろうか,と考えていることがある。また日常忙しさに追われていると,学会にも参加できないことのほうが多い。それでも自分の専攻である内科のほうは雑誌を読んでるからまだしも,他科のこととなるとインターン生のほうがよく知つていることがままある。大学卒業後10年目ぐらいに,一度,半年ぐらいの教育をする機関を設置するのはできない相談であろうか,希望者だけでもよい。
 いまだに大学に残つている友人は,いまさら何を勉強するのかと一笑に付してしまうが,われわれにしてみれば真剣なのである。再教育でもつて安心するということでもない。医学全般の動きを知つておく必要はあるのである。

臨床検査科の医師の立場から

著者: 佐竹成男

ページ範囲:P.1293 - P.1293

 最近,臨床検査に対する関心が急速に高まつてきたが,大学や大病院はもとより中・小病院にいたるまで,中央検査部,臨床検査科などの名称のもとに,検査業務の中央化がさかんに進められている。このことは,医学の進歩と医療水準の向上を示すものであり,今後ますます中央検査制度の普及発達が期待される。しかし,この新しい制度の実施にあたつては,とかくトラブルを生じ,解決困難な問題も少なくないようである。

私のインターン生活

インターン生は存在しない

著者: 佐川史郎

ページ範囲:P.1296 - P.1296

 私達はもはや「インターン生」ではありません。みずからを「研修医」と呼んで,青年医師連合(青医連)という全国組織を作つています。この組織には現在,ごくわずかの脱落者を除き,全国でおよそ2,500人の研修医が加わり,大学病院に結集して,インターン問題をはじめ,大学院問題,医局問題などのたたかいに真剣にとりくんでいます。
 インターンをよくする運動は,インターン制発足の当初から続けられてきました。しかるに,ここ数年来インターン制度が改善できない原因が明確にされてきました。それは,国立病院などの独立採算制が強化され,大学病院ですらやたらにベッド数をふやし,差額ベッドを多くするなどして営利化を強いられている現状にみられるように,国が医療にはできるだけ金を使うまいとするいわゆる「低医療費政策」をとつているためだと思われます。このような観点からインターン制は完全に廃止すべきであるという意見が強くなり,39年には国立病院でのインターンを拒否する運動を実行し,昨年は厚生省の指定するすべての病院をボイコットし,大学病院にたてこもり,多くの大学でインターン願書を提出することを拒否する運動をおこないました。さらにことしは,インターンを行なうこと自体を拒否し,大学病院に結集し自主的に勉強しています。また,来春に予定されている国家試験をもボイコットする態勢を整えつつあります。

この症例をどう診断する?・14

出題

ページ範囲:P.1228 - P.1228

■症例
54歳,女
主訴 下肢の脱力感

討議

著者: 梅田博道 ,   和田敬 ,   田崎義昭 ,   高橋淳 ,   市川平三郎 ,   土屋雅春

ページ範囲:P.1347 - P.1351

1950年ごろまでは想像しえなかつた病気
 梅田(司会) 土屋先生の症例なので,まず簡単に,説明していただきましようか。
 土屋 ポイントをお話しますと,この記録どおりなのであつて,いままで非常にいろいろな病気をしすぎたのですね。1つの個体で。なんともいえず気の毒で,しかもせつかく結婚したのに,病気のために離婚のはめにまでなつて,桜ケ丘保養院という代表的な精神病院に入れられた。それが1つの問題点です。それからデータですが,血圧は最高血圧が160〜200mmHgその間を動いている。尿量は2,000ml以上ありますね。この程度だと多尿という人もあるし,ざらにあるよという人もある。比重は高くも低くもない。血清電解質はカリウム。これは誰が見ても,いつも低いということなのですけれども,カリウムというのは,なかなか一般の先生方は計りませんね。この例は測定するといつも低い値ですけれども。いちばん最初のときには,下肢の脱力感が非常に強くて,起きあがつてこない。真中の2.9mEq/L,2.7のときはふつうで2.18というときは,少しだるいけれども坐るくらいのところで,どうも症状とデータとは,あまり合つていないのですね。それで,1950年のなかごろまではこんな病気は想像しえなかつた。1つ病名を知つてさえいれば,本誌3:1047の田崎先生のポーフィリン尿症の症例みたいにすぐ気がつく。わりに簡単なものということですね。

ルポルタージュ

虚弱児ドックや喘息教室のある保健センター—大阪市立小児保健センター

著者: 今村栄一

ページ範囲:P.1343 - P.1345

 子どもを大事にしない国は衰えるという。わが国では子どもは家庭のなかで大事にされてきた。そして病院はおとなのための病院であつた。しかし,社会が子どもを大事にする時代となつてきた……。

痛みのシリーズ・11

傷害や炎症の痛み

著者: 清原迪夫

ページ範囲:P.1338 - P.1339

発痛物質と作用機序
 自発痛や痛覚過敏を起こす傷害は,その原因が物理的刺激であれ化学的な刺激であれ,生体にとつては侵害的な性質をもつている。また種々の化学的物質,細菌毒,動物性毒は,いずれも体内の生体反応を介して痛みを起こしてくる。この痛みを起こす体内の物質は,すでに数種以上にわたつて証明されていて,それぞれが単独ないし協同してはたらき,痛みを起こす。たとえば,細胞が壊されるとカリウムが遊出し,その遊出が十分に速ければ痛み神経終末を興奮させ,また肥胖細胞が破れるとヒスタミンを遊離して,痛みを起こす濃度より高ければ痛みを起こす。皮膚は,ヒスタミンのほかにイリン様の有機酸があるから,皮膚傷害のときは,これらの物質の相互作用で痛みが起こつてくる。神経組織中に不活性の結合型で存在するポリペプタイド,P物質は逆行性刺激や軸索反射で遊離され,痛みや痛覚過敏を起こしてくるし,イリンも同様とみられている。
 炎症性滲出液中の乳酸のような酸の蓄積も,痛みの発生を促進させようし,血小板がセロトニンを,赤血球がカリウムを遊離し,血漿がブラジキニンやカリジンのようなキニンを形成しうるから,血球や血漿から遊離される物質も,たいせつな役割を占めている。

統計

わが国における死亡の動向

著者: 菅沼達治

ページ範囲:P.1227 - P.1227

 死亡率とふつういわれるのは,死亡数を全人口で割つた単純な率,いわゆる粗死亡率のことでありますが,表によつて現在までのこのあゆみをみますと,昭和30年ころまでの低下はまことにいちじるしいものがありました。しかし,32年のようにアジアかぜとよばれたインフルエンザの流行の大きかつた年はべつとしても,それ以後死亡率の低下はやや停滞ぎみであります。これは出生・死亡の減少や寿命の伸長によつて,わが国の人口中に老人の割合がしだいに増えてきたためであります。この現象を人口の老齢化とよんでいますが,最近のようにこの傾向がいちじるしくなりますと,粗死亡率による観察ではなく,毎年における人口の年齢構成が,ある年(ここでは昭和10年)と同じであると仮定して計算した訂正死亡率によつてみることが必要となつてきます。これによりますと,人口の老齢化の影響は取りのぞかれるわけであります。そこで表の訂正死亡率をみますと,33年以降でもなおわが国の死亡状態は改善されていることが認められるとともに,最近になるほど両死亡率の差が開いてきております。
 図には三大成人病の死亡率の動きを示しましたが,脳卒中の粗死亡率は年々上昇して,40年には人口10万対175.3となり,戦前と同じレベルに達しましたが,訂正死亡率をみますと,増加はそれほどいちじるしくはなく,この数年は横ばい状態となつておりまして,昭和10年と比べるとかなり低率であります。

Bed-side Diagnosis・9

A Case of Headache and Right Upper Quadrant Discomfort in a Elderly Man

著者: 和田敬

ページ範囲:P.1322 - P.1323

Dr. A (Medical Resident):The next patient for you to see this morning is a 60-year-old man, a radio repairman, complaining of a severe headache and right upper quadrant* discomfort.* The patient was in good health until 8 weeks ago, when he began to notice some pressure-like sensation* in his right upper quadrant. Although he has never had any colicky pain* or intolerance to greasy food, the physician he consulted thought the patient might have some gallbladder disorder. A cholecystogram* was taken of the time but revealed* normal filling of the gallbladder and no evidence of stone.

文献抄録

外来で測定した小児の血圧について—Clin. Pediat.5:71〜78 (Beb) 1966

著者: 浦田卓

ページ範囲:P.1346 - P.1346

相当多い心因性高血圧
 少し意地悪いいい方をすると,むかしの内科医は結核で食べ,いまの内科医は高血圧で食べているといつてもよいほど,日常診療において高血圧患者の占めるパーセントは高い。しかし,しさいに調べてみると,本態性高血圧症と診断されているもののうち,かなりのものが心因性高血圧症のような気がする。一般実地医家のところでは,心因性高血圧症は高血圧の過半数を占めているのではなかろうか。べつの表現をすれば,本態性高血圧症よりも心因性高血圧症の方が多いのではなかろうかという気がする。
 そこで,心因性高血圧症と早期の本態性高血圧症をどう鑑別するかという問題であるが,この点について私たちに納得のゆくような明確な解答をあたえてくれる著者は,りょうりょうたるものである。適切な解答を出しているのは,私の知るかぎりでは,ポール・ウィリアムスンだけのようである。

話題 第63回内科学会総会

中尾教授の宿題報告から

著者: 寺田秀夫

ページ範囲:P.1272 - P.1272

 内科学会総会第3日目の中尾教授の宿題報告は,満員の聴衆を前に午前11時から福岡市民会館大ホールで行なわれた。今回の宿題である「赤血球の臨床」については,教授が永年にわたり続けられてきた赤血球産生とくにErythropoietin(以下Ep.)やヘモグロビン(以下Hb)の合成を始めとする赤血球代謝の業績を中心として次の5項目にしたがつて講演を進められた。
 ①赤血球産生の調節:Ep. の産生は腎のjuxtaglomerular細胞と密接な関連があるが,他臓器でも一部Ep. 活性が証明され,また腎に由来するEp. 活性は腎以外の部位でEp. 産生をうながすか,あるいはその前駆物質を活性化する間接的なものと想定された。またEp. の作用機序に関してはまず幹細胞に働き,幹細胞中のmessenger RNA(以下m-RNA)の合成を促し,それに続いてHb合成に関与する酵素,すなわちδ-aminolevulinic acid synthetase(以下ALA-S),δ-aminolevulinic aciddehydrase(以下ALA-D)などの活性が証明されたと述べられ,赤血球系細胞の分化の生化学的機序を明らかにされた。

第7回日本精神身体医学会総会

啓蒙時代からの脱皮へ

著者: 小川暢也

ページ範囲:P.1288 - P.1288

 第7回日本精神身体医学会総会が,5月16,17の両日にわたり,大阪で開催された。会長は阪大の金子仁郎教授であつた。
 今回の学会の特長は,精神身体医学が,啓蒙時代から脱皮して,つぎの段階へ移行する転換期にさしかかつたということであろう。

ニュース

大蔵省の薬価に関する五原則

著者:

ページ範囲:P.1271 - P.1271

 社会保険の薬価基準の改正に際して,いつも論議の焦点になるのは,昭和35年に大蔵省から厚生省に要望のあつた薬価に関する五原則である。
 これは,昭和35年に行なわれた薬価基準の全面改正のさいに大蔵省が,(1)90%のバルクライン価格を80%に引き下げる,(2)主要品目については原価計算を行なう,(3)病院,診療所別の二本建ての薬価基準をもうける,(4)収載品目を整理する,(5)時差補正をつとめて早期に行なう,という5項目をまとめ,その実施検討を厚生省に要望したもののことである。バルクラインの引き下げや,原価計算方式が唱えられた原因は,社会保険医療に公的規制がもうけられている以上,医薬品だけが自由放任されて利益の追求にはしつているのは片手おちであり,なんらかの公的措置を講ずべきであるというものである。

医師の技術差

著者:

ページ範囲:P.1319 - P.1319

 問題の所在 日本病院協会と健康保険組合連合会が先般公表した医療保険制度の改善案には,いずれも初診料などに差額をもうけ,名医とそうでない医師の区別をすることが提案されている。
 現在の保険医療で医師の技術差が問題とされるのは,(1)現在の診療報酬点数表では,一つの診療行為については一つの点数しかきめられていないため,経験が深く,腕のよい医師も,経験の浅い医師も,行なつた診療行為が同じならば同じ報酬しか支払われない,(2)現在の診療報酬支払方式が出来高払いのため,適確な診断をして,早くなおす医師が受けとる報酬のほうが相対的に少なくなる,(3)医師の収入は技術よりもむしろ稼動量の差に応じて変わり,30歳前後の医師の収入がもつとも多く,一般に医師として円熟する年齢層の収入が,かえつて少なくなること,などによるものである。

今月の表紙

「古代ローマ水道の水路橋」

著者: 本田一二

ページ範囲:P.1267 - P.1267

 古代ローマの公衆衛生は,早くから発達していた。クロアカ・マッシマ(大下水溝)とよばれた下水設備も紀元前に完成していたし,日用食料品の販売監視規則も厳重だつた。
 なかでも圧巻は,上水道である。いまローマを訪れると,市内を流れるテベレ川は黄色くにごつている。古代も水質はよくなかつたらしい。BC 312年,最古の水道が建設された。監察官アッピウス・クラウディウスがつくつたアッピア水道(長さ16.5km)である。以来,AD226年完成のアレクサンドリナ水道まで,11の水道が建設された。水路の延長は,計500kmにおよんだ。この大土木工事は,現在でも驚異と賛嘆の的である。

--------------------

きのう・きよう・あした

著者: 山形敞一

ページ範囲:P.1289 - P.1289

 5月24日 急行「アカシア号」で函館駅を発車したのは午前7時半,芽吹くから松林のなかにちようど桜が咲いており,大沼をへだてて雪溪のわずかに残る駒ケ岳にはほそぼそとした登山道が見えている。曇り空の下の内浦湾は凪ぎわたり,タンポポの咲く渚から数隻の小舟が沖に漕ぎ出してゆくのが見える。煙霧の室蘭を過ぎ,札幌に着いたのは12時40分,ただちにグランドホテルで昼食をとる。再び午後2時50分発の急行「かむい号」で旭川に向う。席を並べた北大のT教授は来年3月に停年であるという。昭和23年,わたしが初めて北海道に渡つて北大を訪問した時,新設されたばかりの内科学第三講座主任教授となつて,応急の研究室などを案内してくださつたことなどを思い起こすと感無量である。
 旭川駅に着いたのは午後5時10分,先着していた北大のM教授とHホテルで会い,テレビで大鵬と柏戸の好況ぶりを見ながら夕食をとる。午後7時半より隣りの三愛会館で開かれた北海道医師会と旭川市医師会共催の講演会で講演をする。旭川は医師会と保健所が一体となつて「黄色い血液」の追放を組織化し,血清肝炎の発生を防いでいるので著名である。わたしは,血清肝炎の予後が流行性肝炎に劣らず不良であること,急性肝炎は20%前後が慢性化し,4%ぐらい肝硬変になり,肝硬変の15%前後がヘパトームになることを述べ,肝炎発病後半年以内の徹底的治療の必要なことを力説した。

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

60巻13号(2023年12月発行)

特集 一般医家のための—DOAC時代の心房細動診療

60巻12号(2023年11月発行)

特集 内科医が遭遇する皮膚疾患フロントライン—「皮疹」は現場で起きている!

60巻11号(2023年10月発行)

増大号特集 患者さんの質問にどう答えますか?—言葉の意味を読み解きハートに響く返答集

60巻10号(2023年9月発行)

特集 ミミッカー症例からいかに学ぶか

60巻9号(2023年8月発行)

特集 症例から読み解く—高齢者診療ステップアップ

60巻8号(2023年7月発行)

特集 浮腫と脱水—Q&Aで学ぶジェネラリストのための体液量異常診療

60巻7号(2023年6月発行)

特集 整形外科プライマリ・ケア—内科医が知りたい整形外科疾患のすべて

60巻6号(2023年5月発行)

特集 Common diseaseの処方箋ファイル—臨床経過から学ぶ20症例

60巻5号(2023年4月発行)

特集 臨床医からみたPOCT

60巻4号(2023年4月発行)

増刊号 探求!マイナーエマージェンシー

60巻3号(2023年3月発行)

特集 令和の脳卒中ディベート10番勝負—脳卒中治療ガイドライン2021とその先を識る

60巻2号(2023年2月発行)

特集 慢性疾患診療のお悩みポイントまとめました—高血圧からヘルスメンテナンスまで

60巻1号(2023年1月発行)

特集 10年前の常識は非常識!?—イマドキ消化器診療にアップデート

59巻13号(2022年12月発行)

特集 令和の頭痛診療—プライマリ・ケア医のためのガイド

59巻12号(2022年11月発行)

特集 避けて通れない心不全診療—総合内科力・循環器力を鍛えよう!

59巻11号(2022年10月発行)

増大号特集 これからもスタンダード!—Quality Indicatorの診療への実装—生活習慣病を中心に

59巻10号(2022年9月発行)

特集 ちょっと待って,その痛み大丈夫?—“見逃してはいけない痛み”への安全なアプローチ

59巻9号(2022年8月発行)

特集 不安を自信に変える心電図トレーニング—専門医のtipsを詰め込んだ50問

59巻8号(2022年7月発行)

特集 日常診療に潜む臨床検査のピットフォールを回避せよ

59巻7号(2022年6月発行)

特集 抗菌薬の使い方—敵はコロナだけにあらず! 今こそ基本に立ち返る

59巻6号(2022年5月発行)

特集 ジェネラリストの羅針盤—医学部では教わらなかった28のクエスチョン

59巻5号(2022年4月発行)

特集 症例から学ぶ—電解質と体液量管理のベストアンサー

59巻4号(2022年4月発行)

増刊号 フィジカル大全

59巻3号(2022年3月発行)

特集 成人が必要とするワクチン—生涯を通した予防接種の重要性

59巻2号(2022年2月発行)

特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所

59巻1号(2022年1月発行)

特集 クリニカルクエスチョンで学ぶ糖尿病治療薬—糖尿病治療の新しい潮流

56巻13号(2019年12月発行)

特集 プライマリ・ケアのための—ポリファーマシー「超」整理法

56巻12号(2019年11月発行)

特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴

56巻11号(2019年10月発行)

特集 不明熱を不明にしないために—実践から考えるケーススタディ

56巻10号(2019年9月発行)

特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療

56巻9号(2019年8月発行)

特集 みんなが知っておきたい透析診療—透析のキホンと患者の診かた

56巻8号(2019年7月発行)

特集 一歩踏み込んだ—内科エマージェンシーのトリセツ

56巻7号(2019年6月発行)

特集 抗菌薬をアップデートせよ!—耐性菌に立ち向かう! 適正化の手法から新薬の使い分けまで

56巻6号(2019年5月発行)

特集 糖尿病診療の“Q”—現場の疑問に答えます

56巻5号(2019年4月発行)

特集 しまった!日常診療のリアルから学ぶ—エラー症例問題集

56巻4号(2019年4月発行)

増刊号 一人でも慌てない!—「こんなときどうする?」の処方箋85

56巻3号(2019年3月発行)

特集 TPOで読み解く心電図

56巻2号(2019年2月発行)

特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か?

56巻1号(2019年1月発行)

特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方

55巻13号(2018年12月発行)

特集 これからの心不全診療への最新アプローチ—予防からチーム医療・先進医療まで

55巻12号(2018年11月発行)

特集 内科医のための「ちょいあて」エコー—POCUSのススメ

55巻11号(2018年10月発行)

特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ

55巻10号(2018年9月発行)

特集 クリティカル・ケアを極める—一歩進んだ総合内科医を目指して

55巻9号(2018年8月発行)

特集 もっともっとフィジカル!—黒帯級の技とパール

55巻8号(2018年7月発行)

特集 血液疾患を見逃さないために—プライマリ・ケアと専門医コンサルトのタイミング

55巻7号(2018年6月発行)

特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質

55巻6号(2018年5月発行)

特集 プロブレムから学ぶ感染症診療—すぐに役立つ厳選シナリオ30選

55巻5号(2018年4月発行)

特集 明日のために解くべし!—総合内科問題集

55巻4号(2018年4月発行)

増刊号 プライマリ・ケアでおさえておきたい—重要薬・頻用薬

55巻3号(2018年3月発行)

特集 —クリニカル・クエスチョンで学ぶ—循環器薬の使い方

55巻2号(2018年2月発行)

特集 —デキる内科医の—神経内科コンサルト

55巻1号(2018年1月発行)

特集 気管支喘息・COPD診療に強くなる

icon up
あなたは医療従事者ですか?