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グラフ
文献概要
SGOTの測定は急性心筋硬塞の早期診断に,またSGPTとともに肝疾患(黄疸)の種類の鑑別に、とくに急性肝炎の診断と経過観察に不可欠である1)。従来はReitman-Frankel法がもつぱらもちいられてきたが,これは最大の欠陥としてGOT高単位血清で基質量の不足を生ずるので血清の稀釈を要し,過度の稀釈が異常な高値をまねく危険を有し2),高単位での信頼度が低い。最近この短所を補つたBabson法3)が登場し,これによると400単位まで稀釈の要なく(前法の約3倍),特異性高く時間もかなり短縮されている。つぎの2簡易法はいずれも本法を巧みに応用したもの。
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