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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻9号

1966年09月発行

文献概要

EDITORIAL

実地臨床医のありかた

著者: 長畑一正1

所属機関: 1代々木病院・内科

ページ範囲:P.1241 - P.1243

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実地臨床医と臨床医学研究者の断絶
 実地臨床医とは「実地でない臨床医」の存在を前提とした言葉である。現実には第一線の臨床医のことであり,独立自営の開業医や中小病院の勤務医をさしている。最近では一般医とか家庭医とか,また単に臨床医と略してもよばれているが,それにはそれぞれのありかたの姿が反映されているのである。
 実地臨床医という言葉は,考えてみればおかしな言葉である。そもそも臨床それ自体が実地的なものであるから,同義反覆であり,実地という接頭語はあらずもがなの感がする。しかし,この言葉の生まれたいきさつをたぐつてみれば,実によく日本の医学のありかたを示しているといえよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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