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今月の表紙
「古代ローマ水道の水路橋」
著者: 本田一二1
所属機関: 1毎日新聞社(大阪)学芸部
ページ範囲:P.1267 - P.1267
文献購入ページに移動 古代ローマの公衆衛生は,早くから発達していた。クロアカ・マッシマ(大下水溝)とよばれた下水設備も紀元前に完成していたし,日用食料品の販売監視規則も厳重だつた。
なかでも圧巻は,上水道である。いまローマを訪れると,市内を流れるテベレ川は黄色くにごつている。古代も水質はよくなかつたらしい。BC 312年,最古の水道が建設された。監察官アッピウス・クラウディウスがつくつたアッピア水道(長さ16.5km)である。以来,AD226年完成のアレクサンドリナ水道まで,11の水道が建設された。水路の延長は,計500kmにおよんだ。この大土木工事は,現在でも驚異と賛嘆の的である。
なかでも圧巻は,上水道である。いまローマを訪れると,市内を流れるテベレ川は黄色くにごつている。古代も水質はよくなかつたらしい。BC 312年,最古の水道が建設された。監察官アッピウス・クラウディウスがつくつたアッピア水道(長さ16.5km)である。以来,AD226年完成のアレクサンドリナ水道まで,11の水道が建設された。水路の延長は,計500kmにおよんだ。この大土木工事は,現在でも驚異と賛嘆の的である。
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