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話題 第63回内科学会総会
文献概要
内科学会総会第3日目の中尾教授の宿題報告は,満員の聴衆を前に午前11時から福岡市民会館大ホールで行なわれた。今回の宿題である「赤血球の臨床」については,教授が永年にわたり続けられてきた赤血球産生とくにErythropoietin(以下Ep.)やヘモグロビン(以下Hb)の合成を始めとする赤血球代謝の業績を中心として次の5項目にしたがつて講演を進められた。
①赤血球産生の調節:Ep. の産生は腎のjuxtaglomerular細胞と密接な関連があるが,他臓器でも一部Ep. 活性が証明され,また腎に由来するEp. 活性は腎以外の部位でEp. 産生をうながすか,あるいはその前駆物質を活性化する間接的なものと想定された。またEp. の作用機序に関してはまず幹細胞に働き,幹細胞中のmessenger RNA(以下m-RNA)の合成を促し,それに続いてHb合成に関与する酵素,すなわちδ-aminolevulinic acid synthetase(以下ALA-S),δ-aminolevulinic aciddehydrase(以下ALA-D)などの活性が証明されたと述べられ,赤血球系細胞の分化の生化学的機序を明らかにされた。
①赤血球産生の調節:Ep. の産生は腎のjuxtaglomerular細胞と密接な関連があるが,他臓器でも一部Ep. 活性が証明され,また腎に由来するEp. 活性は腎以外の部位でEp. 産生をうながすか,あるいはその前駆物質を活性化する間接的なものと想定された。またEp. の作用機序に関してはまず幹細胞に働き,幹細胞中のmessenger RNA(以下m-RNA)の合成を促し,それに続いてHb合成に関与する酵素,すなわちδ-aminolevulinic acid synthetase(以下ALA-S),δ-aminolevulinic aciddehydrase(以下ALA-D)などの活性が証明されたと述べられ,赤血球系細胞の分化の生化学的機序を明らかにされた。
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