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文献詳細

雑誌文献

medicina3巻9号

1966年09月発行

文献概要

診断のポイント

甲状腺機能検査はどうしたらよいか

著者: 清水直容1

所属機関: 1東大・吉利内科

ページ範囲:P.1275 - P.1277

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甲状腺機能とは
 甲状腺のはたらきは,血中のヨウ素イオン(I-)を腺内に摂取してタイロシンをヨウ素化し甲状腺ホルモンであるサイロキシン(T4),トリヨードサイロニン(T3)を産生し血中に放出することにある。そしてこの機能は下垂体前葉より分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)あるいはバセドウ病の場合にはLATSとよばれる蛋白体によつて促進される。
 甲状腺におけるホルモン産生・分泌は図に示したa〜fの6つのステップの総和としてあらわれるもので,生体全体としてみた場合,甲状腺機能が正常・亢進・低下というのは,この分泌された甲状腺ホルモン量の増減により血中ホルモンレベルが正常・増加・低下していることである。しかし現在もちいられている数多くの甲状腺機能検査によればa〜fの各ステップの機能を,それぞれ独立に示すことができ,これは甲状腺全体としての機能亢進・低下とはかならずしも関係がないが,これによつてその病態を正確に把握しうることが少なくない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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