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文献抄録
外来で測定した小児の血圧について—Clin. Pediat.5:71〜78 (Beb) 1966
著者: 浦田卓
所属機関:
ページ範囲:P.1346 - P.1346
文献購入ページに移動少し意地悪いいい方をすると,むかしの内科医は結核で食べ,いまの内科医は高血圧で食べているといつてもよいほど,日常診療において高血圧患者の占めるパーセントは高い。しかし,しさいに調べてみると,本態性高血圧症と診断されているもののうち,かなりのものが心因性高血圧症のような気がする。一般実地医家のところでは,心因性高血圧症は高血圧の過半数を占めているのではなかろうか。べつの表現をすれば,本態性高血圧症よりも心因性高血圧症の方が多いのではなかろうかという気がする。
そこで,心因性高血圧症と早期の本態性高血圧症をどう鑑別するかという問題であるが,この点について私たちに納得のゆくような明確な解答をあたえてくれる著者は,りょうりょうたるものである。適切な解答を出しているのは,私の知るかぎりでは,ポール・ウィリアムスンだけのようである。
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