文献詳細
文献概要
今月の主題 出血傾向の臨床 凝固異常による出血傾向
ヘパリン使用と出血
著者: 新名主宏一1
所属機関: 1鹿児島大学医学部附属病院輸血部
ページ範囲:P.60 - P.62
文献購入ページに移動●ヘパリン製剤には,低分子ヘパリン(LMWH)と未分画ヘパリン(UFH)の2種類がある.
●LMWHの特長は,生理的止血機転を強く阻害することがなく,出血症状をはじめ副作用が少なく使用しやすいことである.UFHの特性は,抗凝固活性が強い反面,出血症状も発現しやすいことである.
●UFH使用時には,APTTにより投与量をモニターし,過量投与にならぬよう慎重に投与すべきであり,重篤な出血症状発現の際は抗ヘパリン剤(硫酸プロタミン)の投与が必要である.
●LMWHの特長は,生理的止血機転を強く阻害することがなく,出血症状をはじめ副作用が少なく使用しやすいことである.UFHの特性は,抗凝固活性が強い反面,出血症状も発現しやすいことである.
●UFH使用時には,APTTにより投与量をモニターし,過量投与にならぬよう慎重に投与すべきであり,重篤な出血症状発現の際は抗ヘパリン剤(硫酸プロタミン)の投与が必要である.
掲載誌情報