文献詳細
文献概要
今月の主題 出血傾向の臨床 凝固異常による出血傾向
全身性線溶
著者: 中村裕一1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1内科
ページ範囲:P.67 - P.69
文献購入ページに移動●全身性線溶の原因は,活性化系の過剰と抑制系の低下に大別される.
●循環血中でプラスミンが大量に生じた場合には,フィブリノゲンや他の凝固因子も分解する.この際生じたFDPはDダイマーを含まない.
●合成抗線溶薬(tranexamic acid,ε-amino-caproic acid)は,プラスミンのフィブリンへの作用を阻害し,線溶亢進による出血に対して有効である.
●循環血中でプラスミンが大量に生じた場合には,フィブリノゲンや他の凝固因子も分解する.この際生じたFDPはDダイマーを含まない.
●合成抗線溶薬(tranexamic acid,ε-amino-caproic acid)は,プラスミンのフィブリンへの作用を阻害し,線溶亢進による出血に対して有効である.
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