文献詳細
増刊号 これだけは知っておきたいX線写真読影のポイント
胸部X線写真の読み方
文献概要
はじめに
胸部単純X線撮影の目的は,肺や心臓の病変だけでなく,胸膜,縦隔,横隔膜,胸郭,胸壁の病変の診断にある.適切な条件で撮影された写真であることは最低限必要であるが,読影の際,X線解剖の十分な知識がなければ病変を見落としたり,また逆に正常構造を病変と見誤ったりする場合が生ずる.
ここでは単純X線解剖について解説するが,臨床的に呼吸器症状があって胸部病変の存在を疑う場合,正面・側面2方向の撮影を行うのが一般的であるので,その正常解剖とnormal variationについて述べる.
胸部単純X線撮影の目的は,肺や心臓の病変だけでなく,胸膜,縦隔,横隔膜,胸郭,胸壁の病変の診断にある.適切な条件で撮影された写真であることは最低限必要であるが,読影の際,X線解剖の十分な知識がなければ病変を見落としたり,また逆に正常構造を病変と見誤ったりする場合が生ずる.
ここでは単純X線解剖について解説するが,臨床的に呼吸器症状があって胸部病変の存在を疑う場合,正面・側面2方向の撮影を行うのが一般的であるので,その正常解剖とnormal variationについて述べる.
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