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文献詳細

雑誌文献

medicina30巻11号

1993年10月発行

文献概要

今月の主題 膠原病—診断へのアプローチと最新の治療法 全身系統的疾患としての膠原病:鑑別のキーポイント

膠原病の肺病変

著者: 平松和子1 猪熊茂子1

所属機関: 1東京都立駒込病院アレルギー膠原病科

ページ範囲:P.1950 - P.1953

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●膠原病の肺病変で問質性肺炎は最も多くみられる.臨床上,鑑別が問題となるのはDMARDsによる薬剤性肺炎や感染,BOOPなどである.
●肺高血圧症は膠原病の予後関与因子として最近注目されている.発症機序は一律ではなく,血栓形成傾向・肺血管攣縮・内腔閉塞など,病態に応じた治療法の選択が必要となり,その点の鑑別も必要となる.
●最近しばしば報告される気道の病変としてBOOPがあり,13%程度が膠原病合併例である.DMで縦隔気腫を合併する例はBOOPに近似した病変を認めることが多い.
●膠原病の肺病変は,原病により予後や治療法が異なるため,他疾患との鑑別を行うとともに原病の特定が大切である.また活動性がない場合は積極的治療を必要としないので,活動性の評価も重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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