文献詳細
文献概要
今月の主題 膠原病—診断へのアプローチと最新の治療法 全身系統的疾患としての膠原病:鑑別のキーポイント
膠原病の消化管病変
著者: 粒良邦彦1
所属機関: 1東京大学医学部物療内科
ページ範囲:P.1964 - P.1965
文献購入ページに移動●膠原病特有の消化管病変は,原疾患の病態から直接派生した病変と,原疾患の治療などによって生じたものに分けられる.
●前者に属するものには,強皮症の消化管蠕動機能低下によるものや,SLEやPNの血管炎による小腸・大腸の潰瘍,Behçet病の食道潰瘍や回盲部潰瘍がある.
●後者には,ステロイド剤や非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)投与により生ずる消化性潰瘍があり,特にこれらの薬剤の長期投与によって生ずる幽門前部慢性潰瘍は特異性が高い.
●Behçet病と強皮症の食道潰瘍の形態に言及.
●前者に属するものには,強皮症の消化管蠕動機能低下によるものや,SLEやPNの血管炎による小腸・大腸の潰瘍,Behçet病の食道潰瘍や回盲部潰瘍がある.
●後者には,ステロイド剤や非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)投与により生ずる消化性潰瘍があり,特にこれらの薬剤の長期投与によって生ずる幽門前部慢性潰瘍は特異性が高い.
●Behçet病と強皮症の食道潰瘍の形態に言及.
掲載誌情報