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対談 内科診療のあゆみ・10
感染症の変貌と臨床からの対応
著者: 斎藤厚1 尾形悦郎2
所属機関: 1琉球大学医学部第1内科 2癌研究会附属病院
ページ範囲:P.1997 - P.2010
文献購入ページに移動また,その頃の感染症の診療を振り返ってみますと,感染症を疑った場合,昔の伝統に従って,まず起炎菌は何かを一生懸命検索したものです.そして,当時は抗生物質が使われ始めたので,どういう抗生物質をどう使うか考えました.ただ,起炎菌の検索といっても,現在のように中検,その他にお願いするわけではなく,担当医みずからが血液をとって培養したり,スメアを作製して染めたりしたわけです.たまにチールニールセン染色で結核菌などが染まると,鬼の首を取ったような気がしたものです(笑).
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