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文献詳細

雑誌文献

medicina30巻12号

1993年11月発行

文献概要

今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療 閉塞性肺疾患の病態生理

労作時呼吸困難とその発生機序

著者: 保坂公夫1 立田秀生1 森憲二1

所属機関: 1東邦大学医学部第4内科,呼吸器診断部(大橋病院)

ページ範囲:P.2061 - P.2063

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●労作時呼吸困難とは,PaO2低下,PaCO2増加による換気命令と,その結果としての換気運動とが釣り合っていないと(高位の中枢が)認識したとき生じる呼吸困難感である.
●労作時呼吸困難は運動による心拍出量増加に対して,ガス交換が追随できないことにより生じる.すなわち,①肺胞換気量増加,または②有効な肺胞血流量増加が追いつかない,のどちらにも由来する.
●労作時呼吸困難は急性呼吸不全のPaO2の程度によく比例するが,慢性呼吸不全では安静時のPaO2,PaCO2と常には並行しない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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