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今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療 閉塞性肺疾患の病態生理
呼吸筋の負荷と疲労
著者: 吉村尚高1 阿部直1
所属機関: 1北里大学医学部内科
ページ範囲:P.2089 - P.2091
文献購入ページに移動●筋疲労とは,活動中の筋肉が負荷に対して十分な張力や収縮速度を発生し得ないが,休息によって回復する状態である.
●慢性閉塞性肺疾患における呼吸筋疲労の原因として,心拍出量低下,低酸素血症,低栄養状態,肺気量増加,および換気に対する負荷の増加が挙げられる.
●呼吸筋疲労の臨床所見は,①浅く頻回の呼吸および努力性呼吸,②奇異呼吸,すなわち肋間筋および補助呼吸筋が換気運動に著しく動員されることによる吸気時の腹壁陥凹,③胸壁と腹壁の換気パターンの交代現象である.
●慢性閉塞性肺疾患における呼吸筋疲労の原因として,心拍出量低下,低酸素血症,低栄養状態,肺気量増加,および換気に対する負荷の増加が挙げられる.
●呼吸筋疲労の臨床所見は,①浅く頻回の呼吸および努力性呼吸,②奇異呼吸,すなわち肋間筋および補助呼吸筋が換気運動に著しく動員されることによる吸気時の腹壁陥凹,③胸壁と腹壁の換気パターンの交代現象である.
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