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雑誌目次

雑誌文献

medicina30巻2号

1993年02月発行

雑誌目次

今月の主題 内科疾患患者の生活指導 循環器疾患

心筋梗塞

著者: 茅野真男 ,   藤井効

ページ範囲:P.188 - P.192

●心筋梗塞患者の退院時指導に当たっては,まず心機能検査(アイソトープ,心エコー図),運動負荷テストなどの検査により,low risk groupとhigh risk groupに分ける.
●生活指導を上手に行うには,看護記録をよく読む,家族を呼ぶ,平易な言葉を使う,などの注意が必要である.
●冠危険因子には,改善して生命予後がよくなることが直接証明されているものと,よくなると推測しているにすぎないものとがある.

狭心症

著者: 長谷弘記 ,   福島和之

ページ範囲:P.194 - P.197

●労作性狭心症の治療の基本は冠血流量の増加,同一運動時点での酸素需要量の低下である.
●十分な病状説明を行い,亜硝酸剤を常に携帯させ,発作時にすぐ服薬させるようにする.
●食事指導の基本は適切な体重維持のための摂取エネルギー量を決定することである.一般には理想体重×30kcalとする.塩分は高血圧がない場合5g/日,ある場合は2〜3g/日とする.また脂肪は40g/日とする.
●運動量は運動負荷試験により強度を決め,最大運動能力の60〜80%を1回30分から1時間,週3回程度より始める.

心不全

著者: 浦部由利 ,   竹下彰

ページ範囲:P.198 - P.202

●患者・家族に病状・予後などを十分説明し,入院が必要になる徴候を理解してもらう.
●種々の薬が処方されるが,いずれも医師の指示に従い,正しく服用させる.
●食事は①過食を避け,②理想体重を維持し,③塩分制限,④水分制限,⑤飲酒制限を行うことがポイントとなる.
●運動は5分程度で運動前の脈拍に戻るような内容にする.
●日常生活指導としては感染に留意し,禁煙とする.入浴はぬる目にし,仕事は軽作業に,旅行・運転などは短時日にとどめる.

不整脈

著者: 飯沼宏之

ページ範囲:P.204 - P.206

●VF,VTなど重症不整脈は服薬を中止すると,急死に結びつくことをよく理解させる.
●PSVTは発作時の誘因を記録させ,その誘因を回避するよう指導する.喫煙,過度の飲酒,過労,睡眠不足,ストレスなどはよくない.また発作が生じた際の自己対処法を習熟させる.
●af,AFならびにVPC,SVPCもPSVTと同様の生活指導を行う.

高血圧・低血圧

著者: 今鷹耕二

ページ範囲:P.208 - P.209

●高血圧の治療としては,降圧剤の効果を高める意味でも,食事療法などの一般療法が重要であり,総カロリーは1,500kcal/日,塩分は7g/日以下にすることも1つの目安である.
●運動は若年者では積極的に行ってよいが,老人や冠疾患の危険性がある場合は注意する.
●降圧剤は朝の服用がよいが,利尿剤や一部のカルシウム拮抗剤は昼の服用を考慮してもよい.
●低血圧の治療の原則は生活指導であり,正しく食事を摂り,多少とも太るよう指導する.
●起立性低血圧の防止に努め,交感神経系の緊張を高めるため軽い運動を勧める.

心筋症

著者: 横田慶之 ,   川合宏哉

ページ範囲:P.210 - P.212

●特発性心筋症は拡張型,肥大型,拘束型の3型に分けられる.
●拡張型心筋症は予後不良であり,薬物療法は心不全,重症不整脈の対症療法が中心となる.
●食事は水・塩分の過剰摂取を避け,良質の蛋白質やカリウム,ビタミン類の十分な摂取が必要である.また目覚症状の出現するような身体活動を制限し,感染に注意する.
●肥大型心筋症は比較的予後良好で,心不全,重症不整脈の薬物治療が基本となる.
●食事療法の必要はないが,飲酒,喫煙は慎む.
●過度の運動やバルサルバのかかる労作は慎む.

大動脈瘤

著者: 三浦俊郎 ,   松﨑益徳

ページ範囲:P.214 - P.216

●瘤の拡大・破裂を防ぐため,血圧が上昇しないよう降圧剤を定期的に服用し,定期的検査を励行する.
●家庭内自動血圧計で血圧の日内変動を調べる.
●食事指導としては高血圧,高コレステロール血症,糖尿病など動脈硬化促進因子の除去が基本で,動物性タンパク質を減らし,低コレステロール食とし,総カロリー1,600~2,000kcal/日にして,禁煙を勧める.
●運動は急激な血圧上昇をきたさないような軽い内容にする.

ペースメーカー植込み患者

著者: 船内武司 ,   石村孝夫

ページ範囲:P.217 - P.219

●ペースメーカー植込み患考は日常生活上,特に制限はなく,健常人と同様の生活をしてよいが,心機能低下がある場合は塩分制限を行う.
●激しい運動や植込み側の腕に負担のかかる労働は避ける.
●工業機械や医療機器,また一部の家庭電気製品の使用には注意が必要である.
●定期チェックは3〜6カ月に一度でよいが,自己検脈の仕方を指導し,設定レート以下の脈拍になったり,失神,めまい,労作時息切れ,疲労感があれば,すぐ来院させることが大事である.

消化器疾患

消化性潰瘍

著者: 中村俊也 ,   藤野雅之

ページ範囲:P.222 - P.223

●消化性潰瘍は治癒後も再発が非常に多い.
●再発を予防するために治癒後も長期間の服薬が必要である(少なくとも12カ月).
●食事は規則正しく,栄養のバランスに留意する.
●嗜好品としては禁煙の指導が大切であるが,アルコールは適度であれば許す.
●潰瘍の原因となるようなストレスを探し出し,心身両面からの生活指導を行う.
●睡眠不足や肉体的過労,NSAIDsも再発のリスクファクターとなる.
●医師と患者の良好なコミュニケーションは,潰瘍の再発を予防する重要なポイントとなる.

過敏性腸症候群

著者: 佐々木大輔 ,   須藤智行 ,   阿部達也

ページ範囲:P.224 - P.226

●IBSは予後はよいが,経過が長い.
●食事指導は,特定の食物に不耐症を示すことがあり,牛乳不耐症の有無を必ず確認する.炭酸飲料などガスを発生しやすい飲物は避け,食物繊維を摂るようにする.
●規則正しい排便の習慣をつけ,余裕をもってトイレに行くよう指導する.
●ストレスを解消するために,軽い運動をさせるとよい.ストレスへの積極的な対応として自律訓練法を行うのもよい.
●市販の下剤を常用している患者が多いが,IBSでは下剤は少量にとどめる.

炎症性腸疾患

著者: 神長憲宏 ,   佐竹儀治

ページ範囲:P.228 - P.229

●炎症性腸疾患は難治性疾患であるが,薬物療法や栄養療法によりコントロール可能である.
●潰瘍性大腸炎は重症例の場合,副腎皮質ホルモン強力静注療法を施行し,完全静脈栄養となるが,軽症例では食事制限の必要はない.
●クローン病は重症の際は成分栄養や完全静脈栄養となるが,緩解期には高脂肪食,線維の多い食品,乳製品はひかえる.再燃防止,社会復帰には在宅経管成分栄養療法が効果的である.
●運動は活動期になければ制限はない.
●潰瘍性大腸炎は精神的要因で増悪することが多い.心理療法によりストレスを回避させる.

慢性肝炎

著者: 永田博司

ページ範囲:P.230 - P.232

●患者・家族指導としては,まずウイルス学的見地から正しい情報を伝える.
●インターフェロンの副作用は容易に管理できるが,単回,短期間の治療では完治しない例が多い.息の長い治療を続けるための体制をとる.
●バランスのよい食事とし,個人の活動量に合ったカロリーを摂取する.糖尿病,高血圧など合併症があれば,それに応じた食事内容とする.
●軽いレクリエーション的な運動は許可する.
●母子間,性行為,血液の直接接触以外は感染の可能性がないので,家庭内,職場内での感染は恐れることはないことを伝える.

肝硬変

著者: 渡辺明治

ページ範囲:P.234 - P.235

●肝硬変は管理可能な疾患であり,1カ月に1回程度の定期的検査を実施して,病状の説明と合併症の発見に努めなければならない.
●服薬指導に際しては,効果,副作用,服薬期間などを十分に説明する.
●耐糖能異常や肥満例は糖質を25〜30g/kg/日,蛋白質は1.3g/kg/日までとする.非代償期例は低蛋白(1日40g以下)の肝不全食とし,特殊組成アミノ酸経口栄養剤を補充,脂質は1日57g程度に増量,食塩は10g以下に制限する.
●飲酒はγ-GTPが再上昇しない程度とし,運動は肝機能が安定していれば特に制限しない.

胆石症

著者: 富田慎二 ,   田中直見

ページ範囲:P.236 - P.237

●脂肪摂取,アルコール摂取,過労が胆石発作の誘因となるので,規則正しい生活,食事を指導し,ストレスを回避させる.
●胆石の存在部位,状態に応じて,それぞれの治療法を詳しく説明する.
●服薬指導としては,胆石溶解療法の場合は適応の有無,長期にわたる正しい服薬の必要性を説明する.発作時には抗コリン剤,アヘンアルカロイドなどが必要である.
●食事はコレステロール,脂質,また胃液分泌を充進させる食品は制限し,植物性蛋白質を摂取するようにして,食事時間と量を一定させる.

慢性膵炎

著者: 杉山恵一 ,   中野哲

ページ範囲:P.238 - P.240

●代償期,非代償期にあっても規則正しい生活に心がけ,定期的通院を行い,合併症の予防・発見に努める.
●禁酒とし,脂肪は1日30〜35g程度に抑える一方で,蛋白質,糖質を摂取するよう勧める.
●服薬指導としては,特に鎮痛剤の使いすぎに注意し,その他の薬剤も用法・用量を厳守させる.
●膵性糖尿病がある場合は,低血糖発作に注意が必要である.また運動療法は必ずしも得策ではない.
●仕事に特に大きな制約はないが,過激な運動を避け,ストレス,過労に注意する.

呼吸器疾患

慢性閉塞性肺疾患

著者: 宮城征四郎

ページ範囲:P.242 - P.244

●慢性閉塞性肺疾患は重喫煙と関係し,その病像は慢性気管支炎と肺気腫に大別できる.
●肺気腫の病像を呈する場合は,呼吸困難の軽減を目的に早期から酸素療法が導入されるが,換気効率を上げるために口すぼめ呼吸などの呼吸パターンの指導,嫌気性代謝閾値を高めるための歩行訓練を中心とした運動療法を行う.
●慢性気管支炎群では気道分泌物の処理が最重要課題で,排痰を促すための胸部理学療法,気道上皮の繊毛運動を促すための薬物療法が主体となる.また高度の肥満があると低換気状態に陥るので,運動療法を処方して減量をはかる.

気管支喘息

著者: 金子富志人 ,   秋山一男

ページ範囲:P.245 - P.247

●気管支喘息は慢性疾患であるが,コントロールによって健常人と同様の生活が可能であるなど,治療継続に対する意欲をもたせることが必要である.
●アレルゲンを回避するために生活環境を整え,喫煙,アルコール摂取は控えるようにする.
●直接のアレルゲンとならない限り,なるべくバランスのとれた食事をするよう指導する.
●喘息日誌やピークフローメーターなどを用いて,コントロール状態の把握や,喘息発作の予知・予防に役立てる.

慢性呼吸不全

著者: 工藤翔二

ページ範囲:P.248 - P.250

●在宅酸素療法施行患者にはその意義と,器具の使い方,故障時の連絡先,対処の仕方などを十分理解させる.
●自分の身体状況を日誌に克明に記録させる.
●食餌指導は少量・高カロリー食を十分に摂ることが原則である.また普通食に成分栄養剤1〜2パック追加するのもよい.
●運動療法としては「歩くこと」が基本となる.また腹式呼吸の練習や呼吸筋トレーニングは生理学的効果を高める.禁煙を厳守させる.
●入浴は積極的に勧めるが,ぬるめとする.また感冒に留意する.

神経疾患

痴呆

著者: 森松光紀

ページ範囲:P.252 - P.254

●薬物療法では痴呆の改善は望めない.したがって,“cureよりcare”が原則となる.
●運動機能障害を伴わない場合は,患者自身の生活リズムで行動させ,無理に向精神薬などを用いないほうがよい.
●運動機能障害を伴う場合は,歩行障害,排尿障害などの問題について家族を指導する.
●リハビリテーションは異常行動や日常生活動作の改善・維持が期待できるので,積極的に勧めたほうがよい.
●徘徊,暴力などの異常行動が強い場合は,デイケアやショートステイ,施設入所も考える.

脳卒中後遺症

著者: 山永裕明 ,   中西亮二 ,   野尻晋一

ページ範囲:P.256 - P.261

●脳卒中後遺症では残存機能の維持・活用を考える.
●失語症があっても,家族は病前と同じように接し,家族の会話に加え,コミュニケーションを試みるよう努める.
●知覚鈍麻,脱失があるときは火傷に,また深部知覚障害があるときは転倒に注意する.
●半側無視の際は無視側に注意を促す.
●仮性球麻痺では誤嚥による肺炎,窒息や脱水,栄養障害に注意する.
●二次的合併症,脳卒中再発予防に努め,脳卒中の危険因子には十分留意する.

パーキンソン病

著者: 葛原茂樹

ページ範囲:P.262 - P.264

●パーキンソン病は緩徐進行性の疾患であるが,適切な薬物療法と理学療法を行えば,機能的予後は大きく改善される.
●最も重要な薬剤はL-DOPAである.しかし,完全治癒は望めず,あくまでも障害の軽減を目的に服用される薬剤である点を理解させる.
●薬物療法の副作用は消化器症状と精神症状が主である.しかし,障害の軽減のためには副作用も止むを得ない場合があり,医師の指示を遵守させることが大切である.
●食事指導は特に必要はないが,適度の運動は継続させることが不可欠である.

腎疾患

慢性腎不全—血液透析

著者: 曽根正好 ,   肥塚昌子 ,   二瓶宏

ページ範囲:P.266 - P.268

●腎不全の病状を説明し,移植を受けない場合は終生血液透析を行わざるを得ないこと,そして血液透析の特徴と限界を十分に理解させる.
●服薬は透析日,非透析日で内容が異なる場合もあることを十分説明する.
●食事は,水分800ml/日,蛋白1.0〜1.5g/kg/日,塩分5.0〜7.00g/日,熱量40kcal/kg/日,K 40mEq/日を基本にする.
●運動は禁忌となるような病態がない場合は積極的に勧めたほうがよい.
●合併症としては,内シャント,出血・貧血,感染,心不全に留意する.

慢性腎不全—腹膜透析

著者: 若林良則 ,   川口良人 ,   酒井紀

ページ範囲:P.270 - P.271

●退院に際しては透析手技を完全に習得させ,医学上の“清潔”と“無菌操作”の概念を理解させる.また毎日,体重とバッグ交換後の除水量を記録させる.
●食餌は高蛋白・低リン食が基本であるが,両者は両立しないので,低リン蛋白食を取り入れる.また塩分制限はほとんどの場合必要である.
●PD患者は便秘の予防が重要であり,下剤を積極的に服用させる.
●適度な運動,就労は望ましく,飲酒も飲水量の許容範囲内ならよい.ただ,喫煙は禁止する.

慢性腎不全—非血液浄化療法

著者: 安田卓二 ,   東徹

ページ範囲:P.272 - P.274

●慢性腎不全に陥った場合は,不可逆性かっ進行性で,完治は望めない旨を十分に理解させ,その後の指導に当たることが重要である.
●服薬指導は進行阻止を目的にしたもの,増悪因子の除去・ホメオスターシスの維持を目的としたものに分けられるが,薬の相互作用に注意し,長期の正しい服薬指導を行う.
●食事指導は蛋白制限,十分なエネルギー摂取が基本となる.
●生活・運動はいちがいに規定することはできないが,感染・疲労には十分留意する.

ネフローゼ症候群

著者: 和泉雅章 ,   藤原芳廣 ,   上田尚彦

ページ範囲:P.276 - P.278

●ネフローゼ症候群は原疾患によって治療内容・予後が異なることを患者・家族に説明する.
●慢性糸球体疾患による場合はステロイドの服用となるが,自己判断で服薬を中止したりすることのないよう注意する.また抗凝固剤,抗血小板剤なども処方されるが,副作用には十分留意しなければならない.
●食事は蛋白質1g/kg/日,熱量35〜40kcal/kg/日,塩分は完全寛解例を除き,5〜8g/日に制限する.
●運動量は腎機能,尿蛋白,浮腫の度合いによって決めていく.

内分泌・代謝疾患

甲状腺疾患

著者: 森田三雄 ,   野口志郎

ページ範囲:P.280 - P.281

●バセドウ病の場合,薬物療法の効果が現れるまでに1カ月以上要するので,服薬指導を適切に行い,副作用発現にも注意を促して,肥満に陥らないようカロリー制限を行う.
●放射性ヨード治療を行っている際は海藻類の摂取は控えさせる.
●心房細動が出現したときは除細動を行わなければならない.
●慢性甲状腺炎(橋本病)の場合は,動脈硬化の進行,副腎皮質機能不全に留意する.甲状腺ホルモン剤の副作用についてはあまり気にすることはないが,規則的な服薬を厳守させる.

高脂血症

著者: 佐藤祐造 ,   押田芳治

ページ範囲:P.282 - P.284

●高脂血症を有する者は飲酒,過食,運動不足があるので,生活行動を改め,食事療法と運動療法を継続させる必要がある.
●食事療法は糖尿病治療に準じ,総エネルギー,コレステールや飽和脂肪酸含有食品を制限して,食物繊維を摂取するようにする.
●運動療法は脂肪組織内の脂質の利用率を高めることが目的なので,中等度以下の運動強度を1回10分以上,週3回以上処方する.
●食事療法・運動療法でも無効な場合,薬物療法も併用する.

肥満

著者: 鈴木裕也

ページ範囲:P.285 - P.287

●肥満の治療は熱量出納を負にすることが基本である.
●食事は1日800〜1,600kca1程度とするが,タンパク質などの摂取不足に陥らないよう,糖尿病学会の食品交換表を利用すると便利である.
●肥満者は糖尿病予備群であり,食品交換表を利用した食事に慣れておくと,将来,糖尿病が発症した際にも,なじみやすく便利である.
●減量に関しては,運動はほとんど効果がない.
爽快感と精神的満足を得るにはよい.
●難治性肥満には胃形成術や食欲抑制剤の投与が行われることがある.

糖尿病

著者: 渥美義仁

ページ範囲:P.288 - P.291

●患者の日常生活内容を聴取しながら,食事療法,運動療法の必要性を説明する.
●食事療法の原則は必要最少量の総エネルギー摂取とし,その中で栄養素のバランスをとる.日本糖尿病学会の「食品交換表」に基づいて指導するとよい.ただし,アルコールと外食はできるだけ控えさせる.
●運動療法は患者の身体的適応力に沿って処方する.%VO2maxを利用すると処方しやすい.
●服薬指導は記録ノートをつけさせて指導するとよい.インスリン注射は患者本人だけでなく,家族にも指導する.

痛風

著者: 西村隆通 ,   嶺尾郁夫 ,   河野典夫

ページ範囲:P.292 - P.294

●痛風は高尿酸血症を基盤に発症し,治療を怠ると急性関節炎発作や腎障害をきたす.
●高尿酸血症に対しては尿酸降下剤を用いる.
●食事はバランスのとれた適正量を摂取し,プリン体含有量の多いもの,アルコールはとり過ぎないようにする.水分は尿酸排泄を促すので,1日尿量2l以上になるよう水分を摂る.
●激しい運動は筋肉内でプリン体分解を促進し,尿酸合成を充進させて血清尿酸値を上昇させるが,軽い運動は血清尿酸値を低下させる効果がある.

骨粗鬆症

著者: 小玉嘉昭 ,   竹内靖博 ,   松本俊夫

ページ範囲:P.296 - P.298

●骨粗鬆症では骨折,腰背部痛,脊椎変形がよくみられるが,最も問題となるのは骨折であり,日常生活指導として重い物を持たないように,転倒しないように注意する.また,できるだけ日光に当たるようにする.
●食事はカルシウムを多く含んだ食品(乳製品など)と蛋白質,ビタミンDを摂取するよう勧める.
●運動は骨量減少や筋力低下の防止を目的とし,散歩や軽いジョギング,水泳などが勧められる.腰痛には腰痛体操がよい.

血液疾患

鉄欠乏性貧血

著者: 田口博國

ページ範囲:P.300 - P.302

●鉄欠乏性貧血の治療にあたっては,まず鉄代謝に関する基本事項を知らねばならない.
●治療は原則として経口鉄剤で,胃腸障害が強い場合に静注を行う.
●鉄剤は4〜6カ月の服用が必要であるが,女性で月経過多が原因である場合,1年以上,あるいは永続的な服用を要することもある.
●食事指導としては従来,鉄を多く含む食品(レバーや肉,魚)が勧められたが,それらの食品からでは必要量は得られない.むしろ経口鉄剤の服用のほうが患者のQOLを高める意味でも推奨される.

血友病

著者: 稲垣稔

ページ範囲:P.303 - P.305

●血友病に関しては病型,重症度,欠乏因子を理解させること,そして母親や同胞の保因者情報を得ることも指導の基本となる.
●合併症としては関節内出血とそれによる関節症があり,それを予防するために補充療法と運動療法が重要である.頭蓋内出血にも注意する.
●血友病には血液製剤を使用するが,1985年以降,HIV,HBV,HCVに感染する危険性はなくなったことを説明する.
●血友病患者は成長とともに入学,就職,結婚などの問題が出てくる.その点も考慮に入れて指導していかなければならない.

感染症

感染症

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.306 - P.308

●下気道感染症では禁酒・禁煙とし,水分を十分摂取させる.また,慢性気管支炎では冬になる前に,インフルエンザ・ワクチンを受ける.
●血管・心臓感染症は口腔内の連鎖球菌,また尿路・下部消化管の腸球菌によるものが多く,観血手技を受ける際は必ず予防的に抗生物質の投与を行う.
●腹膜炎は肝硬変に多く,悪化の防止,腹水の管理を行う.また憩室炎では便通の維持を心がける.尿路感染では尿路の清潔を保つ.
●溶血連鎖球菌,ブドウ球菌,MRSA感染症ではまず清潔を第1とする.

AIDS

著者: 根岸昌功

ページ範囲:P.309 - P.311

●AIDSはHIV感染症の終末像であり,予後は絶対的に不良である.
●したがって,病状と治療内容の説明を正確に行い,治療への協力を得るとともに,患者の心理状態を考慮しつつ,今後の見通しについても教えておかなければならない.
●患者には精神神経症状が発現することもあるので,心療内科,精神科とも連携をとる.またカウンセリングの導入も必要である.
●退院に際してはHIVの感染経路を正しく説明し,他者への感染を防止するとともに,できるだけ希望をもって生活するよう指導する.

免疫・アレルギー疾患

Immunocompromised Host

著者: 舟田久 ,   真智俊彦 ,   中尾真二

ページ範囲:P.312 - P.313

●高度の骨髄抑制療法を受けた患者では,好中球数の回復があれば,細菌・真菌感染に過敏になる必要はない.再発時には痔核は感染源になりやすいので便通に注意する.
●細胞性免疫不全が顕著な場合は,種々の細胞内寄生病原体の感染に罹患しやすいので,その初期徴候があればすぐ受診させる.
●液性免疫不全では,感染予防にワクチン接種(原病の寛解期)やγ-グロブリン補充を行うとよい.
●骨髄移植患者は呼吸機能の保持のために喫煙を避け,慢性GVHD発現に注意する.

花粉症

著者: 高木一平

ページ範囲:P.314 - P.316

●花粉症の治療は特異的減感作療法と対症療法に大別される.生活指導は治療内容により異なるため,患者にその点を理解させるとともに,いずれの治療法を選択するにしろ,患者の条件に合った形で遂行することが望ましい.
●生活指導としてはアレルギー日記をつけることが推奨される.また抗原の回避を促すため,外出時はマスクや眼鏡,コート,帽子などを装着する.また窓を閉め,洗濯物や寝具などは花粉が付着しないよう屋外に干さないなど,室内塵アレルギーとは逆の生活指導となる点がポイントである.

結合組織病

慢性関節リウマチ

著者: 塚本芳久 ,   東嶋美佐子

ページ範囲:P.318 - P.320

●慢性関節リウマチは安静が基本で,1日最低8時間は睡眠をとり,昼食後は昼寝をさせる.
●エネルギー消費を防ぐため,立ちしゃがみの機会を減らす.
●無理のない正しい関節の使い方を指導する.
●局所の安静を心がける.
●関節可動域を維持させるため,朝・夕に自動運動を5〜10回ずつ行わせる.趣味をいかした活動を行うと継続性が得られやすい.ただし,頸椎の運動は絶対にさせてはならない.

全身性エリテマトーデス

著者: 隅谷護人

ページ範囲:P.322 - P.323

●SLEは特に日常生活では紫外線の曝露を極力避けるようにする.
●妊娠・出産も増悪因子となりうる.臓器病変の有無と程度,抗リン脂質抗体やSSA抗体などをみながら,母子に影響の少ない時期をみて妊娠にもっていくようにする.
●SLEはステロイドの服用を規則正しく守らなければならない.同時に副作用についても留意し,定期的な通院を勧める.
●食事は蛋白質,脂質,糖質,カロリー,塩分などの摂取量を指導し,骨粗鬆症予防のためカルシウムに富む食事内容とする.

精神神経疾患

不安神経症

著者: 中野弘一 ,   筒井末春

ページ範囲:P.324 - P.325

●不安神経症は発作が突然で,かつ激烈に生じるため,安静・臥床をとりがちになるが,死の危険や精神障害の前兆でないことを説明し,できるだけ活動的な生活を送るようにする.
●また慢性的な経過をたどることが多いので,規則正しい服薬と通院,生活態度を守らせることが大事である.
●食事の制限はいっさい必要ない.運動は不安の軽減に効果があるので,積極的に勧めたほうがよい.ただ,稀にパニック発作を誘発することがある点に留意する.

うつ病

著者: 宮岡等

ページ範囲:P.326 - P.328

●うつ病の診断では,ゆううつ感に加えて,ゆううつ感が朝増悪すること,早朝覚醒型の不眠,体重減少などが重要である.
●うつ病は適切な治療を行えば3〜4カ月で軽快する.
●治療としては抗うつ薬を医師の指示通り正しく服用させることが大切である.ただし,副作用には十分留意しなければならない.
●身体疾患を有するうつ病の治療も通常のうつ病治療に準じるが,身体疾患の中枢神経系への影響,副作用の出やすさなどに注意しなければならない.

アルコール依存症

著者: 重田洋介

ページ範囲:P.329 - P.331

●アルコール依存症は「習慣病」であり,①飲酒に対して自己抑制ができない,②過度の飲酒による身体障害がある,③飲酒による社会的問題がある,ことより診断される.
●アルコール依存症者は肝障害をはじめ,胃炎,胃・十二指腸潰瘍などの消化器障害,糖尿病,動脈硬化や脳梗塞,心筋梗塞などの合併症を併発することが多い.
●アルコール依存症者は飲酒癖を認めないことが多い.家族ならびに周囲の人たちはその点を考慮し,場合によっては医師との共同作業で対応を考えなければならない.

担癌患者

著者: 重光希公生 ,   江口研二

ページ範囲:P.332 - P.338

●担癌患者には退院後も定期的検査を勧め,異常があれば迅速に専門病院に送る.また医師には精神的不安へのサポートも要求される.
●日常生活指導としては,患者のQOLを考え,原則として食事は好きな物を摂らせるが,上部消化管および肝胆道系癌の術後は,脂肪の多い食品,野菜の生食は避ける.
●疼痛対策は担癌患者の治療に重要で,適切なモルヒネ投与方法も修得する必要がある.
●病名告知は担癌患者が前向きに生きる意味で重要であるが,告知後の治療に関しても医師は多大な努力を必要とされる.

対談 内科診療のあゆみ・2

内分泌疾患の臨床

著者: 阿部好文 ,   尾形悦郎

ページ範囲:P.340 - P.351

 尾形 このシリーズは,内科各領域の過去・現在・未来を語り合うものだということです.内分泌の分野の過去については,阿部先生より私のほうがいくらか詳しいと思いますので,ちょっと発言が多くなるかもしれませんがお許しください.
 私が内分泌の領域に入った頃は,ちょうどホルモンが測れ出した時代で,内分泌の専門家といわれるためには,オリジナリティーがあってもなくても,とにかく自分の手でホルモンを測ることができるというのが一番のrequirementだったわけです.ですから,甲状腺の専門家は自分でPBI(protein-bound iodine)を一生懸命測り,副腎の専門家はステロイドやカテコラミンを測った.その頃は,そういうものを自分の手で測ることができる人はいくつかの大学に限られていました.

電子内視鏡による大腸疾患の診断・12

表面型病変(1)—平坦・陥凹型大腸腺腫・m癌

著者: 田淵正文

ページ範囲:P.353 - P.357

 1987年頃までは,「大腸腫瘍(癌と腺腫)といえば,隆起している」のが常識であった.「隆起=腫瘍」という概念が支配的であったのである.「隆起の一部が崩れて陥凹部が出てくると,悪性化している」と認識されていた.
 当時,「平坦・陥凹型の病変が全く見つかっていなかったか?」といえば,そうでもない.1977年の刈谷1)をはじめとするいくつかの症例報告がある.しかし,大腸腫瘍の10%前後が平坦・陥凹型であるとは,予想さえされていなかった.大腸の腫瘍全体からみる頻度はかなり低く,「大腸腫瘍の進行癌へのメインルートは,隆起型から」という命題に対抗する概念は,以前,存在しなかった.

演習

心エコー図演習

著者: 里見元義

ページ範囲:P.359 - P.362

13歳男児が近医で心雑音を指摘されて来院
既往歴:幼児期にも心雑音を指摘されていたが放置.
現病歴:今回感冒で近医を受診した際,心雑音を聴取されて紹介された.

図解病態のしくみ—肝臓病・8

自己免疫性肝炎

著者: 杉山和子 ,   渡辺明治

ページ範囲:P.364 - P.370

 1950年,Waldentrömらが若い女性にみられる慢性肝炎を指摘したのに続き,1955年,Joskeらはlupus erythematosus(LE)細胞現象陽性の2例を報告した.1956年,Mackayらは自己免疫機序による肝障害の可能性を想定し,これらのLE細胞陽性の“active chronic hepatitis”を「ルポイド肝炎」として報告した.
 その後1965年,Mackayらは,LE細胞現象は一過性あるいは弱陽性のことがあるとし,ルポイド肝炎の概念を拡大し,LE細胞現象が陰性であっても表1のような特徴をもつ慢性活動性肝炎を「自己免疫性肝炎」として,新たな疾患概念を提唱した1)

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.372 - P.377

内科医のための胸部X-P読影のポイント・16

肺結核症(2)—びまん性陰影を呈する肺結核症と非定型抗酸菌症

著者: 田中茂 ,   松井祐佐公

ページ範囲:P.378 - P.384

症例1 粟粒結核症
 患者 33歳,男性,事務職
 主訴 咳嗽および発熱

総合診療minimum requirement

気管支喘息の治療

著者: 伊藤澄信

ページ範囲:P.388 - P.391

Point
●喘息を慢性剥離li生好酸球性気管支炎とする考えが定着しつつある.
●過去の発作の重症度を忘れす聞き出せ.
●PaCO2が正常なら重症発作.
●治療の主役はβ2刺激剤定量噴霧剤,中等症以上ではステロイド定量噴霧剤を加えて.
●喘息発作に対するステロイド投与の原則は遅れすぎない,少なすぎない,長すぎない.
●定量噴霧剤にはスペーサーを使え.
●ステロイド定量噴霧剤使用後はうがいを励行.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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