icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina30巻2号

1993年02月発行

文献概要

図解病態のしくみ—肝臓病・8

自己免疫性肝炎

著者: 杉山和子1 渡辺明治1

所属機関: 1富山医科薬科大学第3内科

ページ範囲:P.364 - P.370

文献購入ページに移動
 1950年,Waldentrömらが若い女性にみられる慢性肝炎を指摘したのに続き,1955年,Joskeらはlupus erythematosus(LE)細胞現象陽性の2例を報告した.1956年,Mackayらは自己免疫機序による肝障害の可能性を想定し,これらのLE細胞陽性の“active chronic hepatitis”を「ルポイド肝炎」として報告した.
 その後1965年,Mackayらは,LE細胞現象は一過性あるいは弱陽性のことがあるとし,ルポイド肝炎の概念を拡大し,LE細胞現象が陰性であっても表1のような特徴をもつ慢性活動性肝炎を「自己免疫性肝炎」として,新たな疾患概念を提唱した1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?