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今月の主題 ウイルス肝炎ABC ウイルス肝炎の臨床
B型急性肝炎の臨床所見と経過
著者: 林直諒1
所属機関: 1国立横浜病院臨床研究部
ページ範囲:P.454 - P.456
文献購入ページに移動●通常,B型急性肝炎ではトランスアミナーゼ値は2カ月以内に正常化し,HBs抗原は6カ月以内に消失する.確定診断はHBsAgの消失,HBs抗体の陽性化の確認である.
●臨床的には,ⓐ劇症肝炎の早期診断,ⓑキャリア発症ないしB型慢性肝炎の急性増悪との鑑別,が重要である.
●キャリア発症,B型慢性肝炎との鑑別では,IgM型HBc抗体高値,HBc抗体低値,トランスアミナーゼ値発病2カ月以内正常化,HBs抗原6カ月以内陰性化のいずれかの条件が欠けた場合は,組織診断を含めた精密検査が必要である.
●臨床的には,ⓐ劇症肝炎の早期診断,ⓑキャリア発症ないしB型慢性肝炎の急性増悪との鑑別,が重要である.
●キャリア発症,B型慢性肝炎との鑑別では,IgM型HBc抗体高値,HBc抗体低値,トランスアミナーゼ値発病2カ月以内正常化,HBs抗原6カ月以内陰性化のいずれかの条件が欠けた場合は,組織診断を含めた精密検査が必要である.
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