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今月の主題 白血病—研究と診療の最新情報 疫学と病因
抗癌剤投与や放射線被曝による白血病の発生
著者: 月本一郎1 波多野道弘1
所属機関: 1東邦大学医学部第1小児科学教室
ページ範囲:P.589 - P.591
文献購入ページに移動●白血病の成因には,癌遺伝子の活性化と癌抑制遺伝子の変化の組み合わせが関与する.
●このような分子遺伝学的変化を起こす遺伝的要因,環境要因を明らかにする必要がある.
●二次性白血病は抗癌剤投与や放射線照射により引き起こされる.抗癌剤ではDNA合成阻害剤であるアルキル化剤とtopoisomerase阻害剤が,放射線では電離放射線被曝が重要な誘因.
●大量のアルキル化剤,放射線照射,長期間にわたる免疫抑制剤を使用する骨髄移植症例は,二次性白血病に対する厳重な観察と臨床的・疫学的研究が必要である.
●このような分子遺伝学的変化を起こす遺伝的要因,環境要因を明らかにする必要がある.
●二次性白血病は抗癌剤投与や放射線照射により引き起こされる.抗癌剤ではDNA合成阻害剤であるアルキル化剤とtopoisomerase阻害剤が,放射線では電離放射線被曝が重要な誘因.
●大量のアルキル化剤,放射線照射,長期間にわたる免疫抑制剤を使用する骨髄移植症例は,二次性白血病に対する厳重な観察と臨床的・疫学的研究が必要である.
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