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今月の主題 白血病—研究と診療の最新情報 疫学と病因
ウイルスと白血病—HTLV-Iによる成人T細胞白血病の発生機序をめぐって
著者: 田口博國1 三好勇夫
所属機関: 1高知医科大学第3内科
ページ範囲:P.592 - P.594
文献購入ページに移動●感染から発症までに5つの要因が働くと考えられており,これらのうち,HTLV-IのpX遺伝子の産物p40taxによるウイルス自体の発現の促進,IL-2レセプタ一の発現,および細胞の増殖遺伝子の活性化,またウイルスの組み込みによる染色体異常,p53遺伝子の変異などの果たす役割が推定されている.
●特定のHLAの保持者,あるいはHTLV-I感染自体による宿主の免疫能の低下も,ATL発症に重要であると考えられる.
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