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今月の主題 白血病—研究と診療の最新情報 治療の実際:薬物療法
ATRAによる急性前骨髄球性白血病の分化誘導療法
著者: 東條有伸1
所属機関: 1東京大学医科学研究所病態薬理研究部
ページ範囲:P.658 - P.660
文献購入ページに移動●急性前骨髄球性白血病(acute promyelocytic leukemia:APL)に対して,トランス型レチノイン酸(all-trans retinoic acid:ATRA)による分化誘導療法が確立された.
●この治療法は化学療法抵抗例や再発例においても80%以上の高い完全寛解率をもたらしている.
●ATRAの作用機序はAPL細胞を成熟好中球へ分化誘導する画期的なものであり,骨髄低形性やDICの増悪をみることなく血液学的所見を改善しうる.
●この治療法は化学療法抵抗例や再発例においても80%以上の高い完全寛解率をもたらしている.
●ATRAの作用機序はAPL細胞を成熟好中球へ分化誘導する画期的なものであり,骨髄低形性やDICの増悪をみることなく血液学的所見を改善しうる.
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