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今月の主題 症例にみる血液浄化療法の進歩 病態と血液浄化療法
がん治療における血液浄化療法
著者: 峠哲哉1
所属機関: 1広島大学原爆放射能医学研究所外科
ページ範囲:P.926 - P.929
文献購入ページに移動●がん治療における血液浄化療法の主目的は,血清中の免疫抑制機序を除去し,免疫応答性を高めることにある.
●血液浄化療法により腫瘍縮小効果や一時的な抗腫瘍効果が認められ,performance statusを含めた患者のQOLは高まるが,血液浄化療法単独では限界があり,化学療法,免疫療法との併用が望ましい.
●筆者らは血液浄化療法とLAK細胞養子免疫療法の併用を試みているが,末期がん症例にもかかわらず,高い奏効率を得ている.今後の有望な治療法の1つと思われる.
●血液浄化療法により腫瘍縮小効果や一時的な抗腫瘍効果が認められ,performance statusを含めた患者のQOLは高まるが,血液浄化療法単独では限界があり,化学療法,免疫療法との併用が望ましい.
●筆者らは血液浄化療法とLAK細胞養子免疫療法の併用を試みているが,末期がん症例にもかかわらず,高い奏効率を得ている.今後の有望な治療法の1つと思われる.
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