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電子内視鏡による大腸疾患の診断・15
表面型腫瘍の色素拡大電子スコープ所見
著者: 工藤進英1 飯沼元1 小野真一1 中嶋孝司1 日下尚志1 中村穣志1
所属機関: 1秋田赤十字病院胃腸センター
ページ範囲:P.944 - P.949
文献購入ページに移動最近開発された拡大電子スコープは,大腸の最も微細な病変の診断が可能な手法である.通常観察から,瞬時のズーム操作により100倍まで倍率を切り換えられる拡大電子スコープは,病変部のピットパターン(pit pattern)から生体内において組織診断を客観的に類推することを可能にした.生体内において組織診断が可能になることは,臨床家の究極の目標である.ポリープ,腺腫を対象としていた時代の拡大内視鏡とは異なり,平坦・陥凹型癌の鑑別診断が問われる時代になり,今後その重要性はさらに高くなっていくことが予想される.
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