medicina30巻6号

1993年06月発行

今月の主題 心不全診療の新たな展開

心不全に対する基礎的研究の進歩

不全心筋の収縮装置

著者： 杉浦清了¹ 佐田政隆¹ 芹澤剛¹

所属機関： ¹東京大学医学部第2内科

ページ範囲：P.1106 - P.1107

文献概要

●不全心において収縮蛋白および制御蛋白の構造変化がみられる．
●これらの変化は，筋線維のATPase活性の低下をもたらすことが多い．
●多様な原因疾患において共通した構造変化が起こっていることが多く，機能低下を代償するような適応現象と考えたほうがよいと思われる．