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文献詳細

雑誌文献

medicina30巻6号

1993年06月発行

文献概要

今月の主題 心不全診療の新たな展開 心不全に対する基礎的研究の進歩

不全心筋のエネルギー代謝

著者: 柳下俊邦1 片桐敬1

所属機関: 1昭和大学医学部第3内科

ページ範囲:P.1110 - P.1112

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●不全心で交感神経系の興奮によるβ1,α1受容体刺激により陽性変力・変時作用を示すが,非代償期にはdown regulationを生じる.
●レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系が亢進,Na+・水分の過剰保持で心拍出量を保つ.
●圧・容量負荷によりミオシンのアイソザイム変換,収縮蛋白の合成促進など心筋肥大を生じ,肥大心は相対的虚血に陥る.
●不全心では,心筋血流低下などによりミトコンドリアでの高エネルギーリン酸化合物の産生が低下する.また,筋小胞体機能の障害を生じ,細胞内Ca2+-transientが低下する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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