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文献詳細

雑誌文献

medicina30巻7号

1993年07月発行

文献概要

今月の主題 抗生物質の使い方 1993 抗生物質投与中に起こる問題とその対応

抗生物質投与中に出現した下痢

著者: 木岡清英1 大川清孝1 針原重義1

所属機関: 1大阪市立城北市民病院内科

ページ範囲:P.1305 - P.1307

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●“抗生物質投与中に出現した下痢”で臨床上問題になるものとして,①偽膜性大腸炎,②MRSA腸炎,③出血性大腸炎,があり,これらは抗生物質起因性大腸炎と呼ばれている.
●抗生物質起因性大腸炎の診断には,①下痢が抗生物質投与に関連すること,②腸炎の存在が確認されること(内視鏡検査),③既知の感染性腸炎や他の炎症性腸疾患の除外,が必要である.
●偽膜性大腸炎およびMRSA腸炎は,診断,治療が遅れると重篤化し,死亡することがある.下痢が出現した場合,迅速に検査を行い,早期診断,早期治療に努めることが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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