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雑誌目次

雑誌文献

medicina30巻8号

1993年08月発行

雑誌目次

今月の主題 糖尿病 1993 Editorial

治療により糖尿病の合併症はどこまで予防できるか

著者: 豊田隆謙

ページ範囲:P.1390 - P.1391

●糖尿病性合併症は現在も増加し続けており,特に腎症の合併が多い.
●二次予防としては,網膜症,腎症,神経障害,心筋梗塞,脳血管障害など,頻度の高い合併症を早期発見することが大事である.
●また,合併症を発症させないための基本的な要件として,患者教育を十分に行い,血糖の正常化と肥満の防止などのリスクファクターの除去に務めなければならない.そのためには生活習慣の適正化が重要である.
●ただし,合併症の発症には遺伝的要因も関与している可能性があることも否めない.

糖尿病人口の現況と予後

IDDMの頻度と予後

著者: 田嶼尚子 ,   丸山道彦 ,   清水佳苗

ページ範囲:P.1392 - P.1394

●わが国の15歳未満のIDDMの有病者数は,約2,200人と推定される.
●わが国のIDDMの発症率は年間10万人当たり約2名で,思春期の発症が多く,世界で最も頻度が低い.
●発症率は国内で差はなく,増加傾向は明らかでない.
●IDDMの死亡率は約6/1,000人年で男女差はなく,普通の人に比べて9倍死亡するリスクが大きい.
●治療の進歩や医療制度の改善の結果,死亡率は近年大幅に低下している.

NIDDMの頻度と予後

著者: 関川暁 ,   江口英行 ,   五十嵐仁子

ページ範囲:P.1396 - P.1397

●従来,NIDDMの頻度は2〜5%と考えられていたが,この数値は尿糖などでスクリーニングを行って求めたものである.
●尿糖スクリーニングでは,無自覚,無症状のNIDDMはかなり見逃される.
●対象者全員に直接,糖負荷試験を施行すると,NIDDMの頻度は10%,推定で600万人存在することが報告された.
●耐糖能異常者の死亡率比は1.2〜1.5倍である.死因の第1位は悪性新生物である.
●脳血管障害,心疾患,腎症を血管障害として一括すると,死因の約半数は血管障害である.

境界型糖尿病の頻度と取り扱い方

著者: 伊藤千賀子

ページ範囲:P.1398 - P.1400

●境界型は正常型にも糖尿病型にも属さない一群で,病態の異なるものが混在している.
●境界型のうちGTT 2時間値が170〜199mg/dlを糖尿病型へのhigh risk群として6カ月ごとの経過観察を行う.140〜169mg/dlは1年ごとに,残りの境界型は正常者と同様に扱う.
●肥満者は非肥満者に比して糖尿病型への移行率が高いので,肥満の是正に努めるとともに,非肥満者に準じて経過観察を行う.
●境界型であっても糖尿病に特有な合併症のあるものは糖尿病と診断する.二次性の耐糖能低下は原疾患に対する治療を行う.

高齢者糖尿病の頻度と予後

著者: 井藤英喜

ページ範囲:P.1402 - P.1404

●高齢者には糖尿病が多発し,60歳以上では10〜15%に糖尿病を認める.その背景要因として,加齢に伴うインスリン分泌能や末梢組織におけるインスリン感受性の低下などが重要な役割を果たしている.
●高齢者糖尿病の死因としては,心血管障害死が50%と,悪性新生物死の21%,感染症死の12%,その他の17%と比較し明らかに高く,心血管障害死の60%は虚血性心疾患死であった.
●高齢者糖尿病の予後には血管障害の発症の有無が極めて重要な役割を果たしており,血管障害発症予防のための十分な治療が望まれる.

糖尿病の病態と成因

IDDMの病態と成因

著者: 花房俊昭

ページ範囲:P.1405 - P.1407

●IDDMは,生命の維持にインスリン治療が必須の糖尿病で,その本態は膵β細胞傷害に基づくインスリン分泌の絶対的不足である.
●通常,発症は急激であるが,膵島病変は発症の数年以上前から開始していると考えられる.
●病理学的に,膵島炎がしばしば認められる.
●IDDMは,遺伝(HLAなど)・環境(ウイルスなど)の両因子の関与のもと,自己免疫機序を基盤として膵β細胞が傷害され発症する.
●自己免疫機序として,細胞傷害性Tリンパ球の関与が考えられる.膵島抗体(ICA)はIDDMのよいマーカーである.

NIDDMの病態と成因

著者: 春日雅人

ページ範囲:P.1409 - P.1411

●NIDDMの成因は不均一である.
●NIDDMではインスリン分泌の低下ならびにインスリン抵抗性の両者が認められる.
●NIDDMにおいて,インスリン分泌の低下ならびにインスリン抵抗性のいずれが先に存在するかは議論のあるところであり,症例によって異なる.
●現在,NIDDMの発症に関与しうる4種類の遺伝子が報告されている.

Slowly progressive IDDMの病態と成因

著者: 小林哲郎

ページ範囲:P.1412 - P.1414

●Slowly progressive lDDMの臨床的特徴は,①当初はNIDDMの病型をとるが,徐々にインスリン分泌能が低下し,最終的にはIDDMとなる,②膵島細胞抗体は持続陽性を示す,③中年発症で男性の方が頻度高く,また進行しやすい,④HLA-DR4,DQA 1*0301-DQB 1*0401との関連が強い,⑤膵島のみならず膵外分泌腺へのリンパ球浸潤,萎縮などがみられる,などである.
●この際,糖尿病の進行は食事,運動療法により遅延させることが可能で,臨床的な努力の余地がある.

二次性糖尿病の病態と成因

著者: 安田圭吾 ,   武田則之 ,   石森正敏

ページ範囲:P.1416 - P.1418

●現在の糖尿病の分類では,二次性糖尿病という分類はなく,糖尿病の中のother typeに分類される.
●クッシング症候群ではインスリン抵抗性の増加とともに膵β細胞機能の亢進が,褐色細胞腫では膵β細胞機能の低下が,末端肥大症ではインスリン抵抗性の増加が,耐糖能低下発現に関与している.
●褐色細胞腫は見逃されている可能性がある.やせを伴い,コントロール不良の糖尿病,特に高血圧を合併している場合は,褐色細胞腫を考慮する.

糖尿病のコントロールに必要な検査法とその進め方

血糖検査とその読み方

著者: 羽倉稜子

ページ範囲:P.1420 - P.1423

●HbA1cが出現した現在,コントロールの指標としての,外来受診時の血糖検査の重要度は軽減した.
●上記を踏まえた上で,
 1)FBGは110mg/dl以下
 2)GTTは境界型
 3)普通食試験は1時間値180mg/dl以下,
2時間値150mg/dl以下
を目標として達成したい.
●坂口食試験は日本人に適した検査法として考案されたが,判定基準の問題や食事の用意の煩雑な点から,現在ではあまり用いられていない.

尿糖検査の活用法と限界

著者: 清野弘明 ,   阿部隆三

ページ範囲:P.1424 - P.1426

●食事療法および経口血糖降下剤治療患者において,尿糖測定は糖尿病自己管理の有効な手段である.
●尿糖検査の実施において重要なことは,2回排尿法による尿糖測定である.尿糖検査60分前に排尿し,その後60分間に生成された尿を採取し,尿糖検査を施行する.
●血糖が腎臓での糖排泄閾値を越えた場合に尿糖が陽性となる.この腎排泄閾値は平均170mg/dlといわれている.1日尿糖排泄量は5g以下にするのが治療として望ましい.

血糖日内変動測定と目標基準値

著者: 小沼富男 ,   武部和夫

ページ範囲:P.1428 - P.1430

●血糖コントロール,特に血糖値の日内あるいは日差動揺の評価には血糖日内変動測定から求められるM値,MAGE,MODDが用いられる.
●M値は血糖の動揺の激しさによる補正もなされている.
●MAGEはM値と異なり,平均血糖値とは独立したもので,食後80分の血糖値と相関する.
●MODDは血糖の日差動揺の指標とされる.
●血糖コントロールが良好である条件は,24時間内の頻回の血糖測定値が正常範囲で低血糖がないこと,そしてSD,M値,MAGE,MODDのいずれもができるだけ低値であることである.

血糖自己測定法の進歩と実際的活用法

著者: 鈴木吉彦

ページ範囲:P.1431 - P.1433

●血糖自己測定は測定装置の飛躍的進歩により,精度や操作面での問題が一掃され,微量血液での測定も可能となって,上腕,前腕など痛みの少ない部位での採血ができるようになった.
●血液が得られにくい場合でも,専用の吸引具を用いることによって無痛性に十分量の血液が得られるようになった.
●こうした進歩により誰もが楽に採血できる新しいシステムが確立され,さらには,AbA1cと血糖値の同時測定,インスリン注射時の血糖測定,コレステロールや乳酸値の自己測定への応用,人工膵臓開発などが期待される.

HbA1c(HbA1),フルクトサミンの原理とコントロール目標値

著者: 古田浩人 ,   三家登喜夫

ページ範囲:P.1434 - P.1436

●HbA1(HbA1c)はβグロビン鎖が,フルクトサミンは血清蛋白が非酵素的糖化を受けたもので,前者は過去1〜2カ月,後者は2〜3週間の平均血糖を反映する.
●著しい高血糖や低血糖時には不安定型HbA1cに注意する必要がある.
●HbA1(HbA1c)は出血や溶血性貧血など赤血球寿命が短縮する場合や肝硬変で低値となる.
●フルクトサミンは低蛋白血症時には低値に,高ビリルビン血症時には高値になる.
●糖尿病合併症進展予防にはHbA19%以下,HbA1c7%以下を目標にすべきである.

1,5AGの診断と治療への応用

著者: 山内俊一

ページ範囲:P.1438 - P.1440

●1,5AGはグリケーション系の指標と異なり,「現在」ないし「直近」の血糖値を強く反映する血糖総合指標である.
●変動幅が大きく,増減には一定の法則がある解析的な指標のため,数日間隔の測定も有用である.
●軽度高血糖領域に強く,正常化には厳格な血糖コントロールが必要である.

血中インスリンと血中および尿中C-ペプチドの診断と治療への応用

著者: 岩本安彦

ページ範囲:P.1441 - P.1443

●血中インスリン(IRI)の測定は膵β細胞機能検査,特に糖尿病の補助診断や病型鑑別,特殊な糖尿病の診断,低血糖症の鑑別などに有用.
●血中C-ペプチド(CPR)はインスリンの代わりに内因性のインスリン分泌の指標となる.
●グルカゴン1mg静注後6〜10分の血中CPR,または朝食2時間後の血中CPRは,IDDM,NIDDMの鑑別の指標となる.
●IDDMの血中CPR測定には高感度測定法が有用である.
●尿中CPRも問題点を考慮した上で,IDDM,NIDDMの鑑別の簡便な指標となりうる.

血中ケトン体のコントロール目標値

著者: 堀田饒 ,   坂本信夫

ページ範囲:P.1445 - P.1447

●ケトン体はアセトン,アセト酢酸,β-ヒドロキシ酪酸の総称である.アセトンは活用されることなく呼気,尿中に排泄され,通常,血中ケトン体といえば後2者を指す.
●血・尿中ケトン体レベルの高値は,糖尿病病態の増悪のみを反映しているのではなく,及ぼす影響因子は多彩である.
●血糖コントロール状況の悪化を把握するには,β-ヒドロキシ酪酸がよく,β-ヒドロキシ酪酸/アセト酢酸比の上昇は病状悪化を示唆する.

糖尿病治療に影響する糖尿病薬以外の薬剤

著者: 河津捷二 ,   伴野祥一

ページ範囲:P.1449 - P.1453

●代謝に影響しうる薬剤は,相互干渉作用を含めて少なくない.その内容は膵島β細胞への効果,インスリン抵抗性への影響,インスリン・クリアランスの変化など多様である.したがって,糖尿病患者に対する処方にあたっては一考して実施する.
●高齢糖尿病患者の増加や糖尿病合併症も含めて考えると,さらに降圧剤,抗高脂血症剤など多剤併用の機会は多い.これらの薬剤も種々の可能性を考慮して処方する.
●服薬指導も重要であり,その方法論も含めて今後検討される必要がある.

糖尿病治療の現況と問題点

治療の原則と継続重要性

著者: 菊池方利

ページ範囲:P.1455 - P.1457

●糖尿病治療の原則は血糖値の上限が常時200mg/dlを越えないようにすることである.●食事療法と運動療法なしに薬物療法を行うと,体重増加をもたらす.
●肝と末梢組織は半々に経口糖負荷を処理する.
●SU剤は基礎肝糖産生のみを抑制する.
●インスリンは食後の糖産生を抑制する.
●疫学上,高血糖は単独で細小血管症を誘発できる.高血糖の細小血管症発症への寄与は糖尿病罹病期間の延長とともに増大する(累積効果).
●したがって,糖尿病発症早期からの高血糖抑制が合併症予防に最も効果的である.

食事療法の原則と食品交換表の使い方

著者: 池田正毅

ページ範囲:P.1458 - P.1461

●糖尿病者のための食事療法の基本姿勢を考える必要がある.
●適正なエネルギーの摂取と各栄養素の摂取が基本である.
●栄養素の量的制限のみならず,新しい概念による食品の質の選択も必要である.
●糖尿病治療のための食品交換表に基づいて指導する.
●食生活習慣の改善を目指し,健康生活を築く.

糖尿病性腎症の食事療法

著者: 土井邦紘

ページ範囲:P.1463 - P.1466

●早期腎症(尿中微量アルブミン出現)の時期から蛋白食の制限をする(0.8g/kg/日).
●1日の蛋白摂取量は体重1kg当たり臨床的腎症の時期は0.6〜0.8g,腎不全の時期は0.5〜0.6g,透析時期は1.2〜1.3gとする.ただ,ネフローゼ症候群では尿中蛋白排出量を考慮する.
●血圧,浮腫の予防あるいは治療のためNa,Kの摂取量に気をつける.
●多価不飽和脂肪酸の比率が高い食事が望ましい.
●必須アミノ酸療法を積極的に取り入れる.

運動療法をどの程度行えばよいか

著者: 阿部隆三

ページ範囲:P.1467 - P.1469

●運動は糖代謝ばかりでなく,心肺機能や筋力強化などに好影響を及ぼすが,血中ケトン体の上昇や低血糖を誘発したり,糖尿病性合併症を増悪させることもあるので,注意が必要である.
●運動療法開始前にはIDDMかNIDDMか,網膜症,腎症,神経障害などの合併症はないかなど,病態と合併症のチェックを怠ってはならない.
●運動を処方する場合には,運動の内容,強さと時間,頻度などを検討し,薬物治療中の患者の場合は低血糖予防のため食後1〜2時間の間に実施するのが望ましい.

経口血糖降下剤の使い方と限界

著者: 奥屋茂 ,   加来浩平

ページ範囲:P.1471 - P.1473

●食事・運動療法だけではコントロール不十分で,肥満のないインスリン非依存型糖尿病(NIDDM)が適応例である.
●十分な食事・運動療法下で空腹時血糖値 140mg/dl,HbA1c 7.0%以上の場合に投与を考える.
●主流はスルポニルウレア剤(SU剤)である.
●少量より開始し,漸増して維持量に達するのが原則である.
●無効例に対する漫然とした使用は慎むべきである.

強化インスリン療法の種類と注意点

著者: 七里元亮 ,   岸川秀樹 ,   荒木栄一

ページ範囲:P.1474 - P.1478

●糖尿病の重大な問題点である細小血管合併症の発症,進展阻止には,糖尿病発症早期からの厳格な血糖コントロールが必要である.
●インスリンによる厳格な血糖コントロールには,インスリンの基礎量と追加量を補充する必要がある.
●厳格な血糖コントロールを長期にわたり維持するには,頻回にわたる血糖自己測定とそれに基づくインスリン投与量の修正が必要である.
●厳格な血糖コントロールは低血糖と紙一重であることをよく認識しておくことが必要である.

NIDDMのインスリン療法

著者: 河盛隆造

ページ範囲:P.1480 - P.1482

●NIDDMのインスリン療法は,“一度開始すると一生涯中止できない”のではなく,“インスリン注射療法を一生涯継続しないですむように,インスリン療法を開始すべき”である.
●高度に疲弊した内因性インスリン分泌を回復させるためには,膵β細胞を休息させるとよい.その目的のため,十分量の速効型インスリンを補填し,食後高血糖を抑制する.
●正常血糖応答を持続すると,基礎インスリン分泌が著明に回復するのみならず,インスリン抵抗性が取り除かれ,内因性インスリン分泌量が十分でなくても良好な血糖管理が可能となる.

高齢糖尿病患者の治療をどこまでやるか

著者: 服部明徳 ,   井藤英喜 ,   折茂肇

ページ範囲:P.1483 - P.1485

●高齢者糖尿病患者での糖尿病性網膜症の発症.進展は成人とあまり変わらない.
●糖尿病性網膜症を予防するという観点から,血糖のコントロール基準としては高齢者においても空腹時血糖値で140mg/dl以下(できれば120mg/dl以下),HbA1では8.5%以下(できれば8%以下)とすべきである.
●高齢者糖尿病患者の虚血性心疾患の危険因子は高血糖・高血圧・高脂血症である.
●高齢者では低血糖を起こしても症状が乏しいので,コントロールには十分注意が必要である.

妊娠・分娩・手術時の血糖コントロールの実際的なやり方

著者: 佐中真由実 ,   大森安恵

ページ範囲:P.1486 - P.1488

●糖尿病婦人における妊娠時の治療は妊娠前から始まる(計画妊娠).
●妊娠時の薬物治療はインスリンである.
●インスリンは高単位ヒトインスリンを用いる.
●妊娠時には血糖値,HbA1c,血糖自己測定の結果をもとに,インスリンを増量する.
●血糖コントロールの目標は血糖の正常化で,分娩時,授乳期にも血糖コントロールを良好に保つ.
●手術前,手術中,手術後とも,輸液を十分に行い,血糖値の高い場合にはインスリンを用いてコントロールする.

糖尿病性合併症への対策

糖尿病網膜症

著者: 堀貞夫

ページ範囲:P.1490 - P.1491

●糖尿病網膜症発症前の治療:血糖管理を適切に行い,患者の寿命に至るまで網膜症を発症させないのが最終目標となる.
●単純網膜症の治療:可逆性病変の病期で,視力障害を起こすことはないので,内科医による血糖管理が最も重要な時期である.
●前増殖網膜症の治療:増殖網膜症に至る前段階での予防・治療が大事で,眼科的にレーザー光凝固が適応となる最も大事な時期である.
●増殖網膜症の治療:末期的な病期になり初めて自覚症状が現れる.硝子体手術を行う場合があるが,必ずしも良好な視力予後は得られない.

糖尿病性腎症

著者: 羽田勝計

ページ範囲:P.1492 - P.1494

●糖尿病性腎症に対しては,その病期を理解し病期に応じた対策を講ずることが必要である.
●現時点では特に早期腎症(第2期)を的確に診断し,治療を開始することが最も重要である.
●病期により差はあるが,血糖コントロール,血圧管理,摂取蛋白質の制限が腎症に対する対策の3本柱である.

糖尿病性神経障害

著者: 圓谷建治 ,   鈴木研一 ,   後藤由夫

ページ範囲:P.1496 - P.1497

●早期発見と早期治療が重要である.初期には回復するが,進行すると難治性になる.神経学的診察,神経伝導速度や自律神経機能の検査が早期診断のために必要である.
●十分な血糖コントロールにより,症状がかなり改善する.歩行やマッサージ,温浴などの運動や理学療法でも症状の軽減が見られる.
●ビタミンB12製剤やアルドース還元酵素阻害剤が用いられる.また,プロスタグランジン製剤や抗血小板薬も試みられている.疼痛や自律神経症状は患者のQOLを阻害する.症状に応じた生活指導と薬物療法を行う.

糖尿病と高血圧

著者: 武田仁勇 ,   宮森勇 ,   小泉順一 ,   竹田亮祐

ページ範囲:P.1498 - P.1499

●糖尿病を伴った高血圧患者では,高血圧のみを有する場合に比し,糖代謝および脂質代謝異常のために動脈硬化が促進しやすく,糖尿病性腎症や網膜症等の諸臓器障害を生じやすい.
●糖尿病患者の高血圧に対する治療は,糖代謝に影響を及ぼさない降圧薬を選択すると同時に,糖尿病性合併症を考慮して選択することが大切である.

糖尿病と高脂血症

著者: 山田信博

ページ範囲:P.1501 - P.1503

●高脂血症は動脈硬化症の危険因子であり,糖尿病の死因として心血管障害が増加している今日では,その合併に十分留意する必要がある.
●NIDDMに合併しやすい高脂血症で最も多いのはVLDLの増加に基づく高トリグリセリド血症である.
●IDDMではdiabetic lipemiaを合併することがある.
●治療としては,いずれのタイプも糖尿病のコントロールが大事であるが,それと並行して高脂血症自体の治療を積極的に行うべきである.

糖尿病と脳梗塞の因果関係とその対策

著者: 伏見尚子 ,   井上徹

ページ範囲:P.1504 - P.1506

●糖尿病は動脈硬化を促進し,脳血管障害を合併する頻度は高い.
●血糖コントロールはHbA1cで少くとも7.5%以下にはすべきである.
●血圧は140/90mmHg程度に緩徐に下げ維持.
●糖尿病による凝固能亢進例にはアスピリンとチクロジピンの併用が効果あり.
●高TG血症との関連はあり,ベサフィブレートが推奨される.
●脳血管障害発症時の血糖は200〜250mg/dl程度に下げる必要がある.しかし,低血糖は避けなければならない.

糖尿病と心疾患

著者: 柏木厚典

ページ範囲:P.1508 - P.1511

●糖尿病患者の心血管障害は欧米では死因の50%を,わが国でも近年では死因の約20%を占め糖尿病患者の重要な予後決定因子である.
●糖尿病患者における心疾患の特徴としては,①冠動脈疾患の危険因子が多く,罹患率が高い.②糖尿病特異的心病変として,糖尿病性細小血管症,自律神経障害,心筋代謝異常を合併する.③心不全・不整脈・突然死を合併しやすく,心筋梗塞症例でも予後不良であり,また再発しやすい.④その発症を予防するためには,血糖コントロールだけでなく,特に高血圧症,高脂血症,喫煙,糖尿病性腎症に注意する必要がある.

糖尿病性壊疽

著者: 新城孝道

ページ範囲:P.1512 - P.1514

●糖尿病診療のなかで足を診る習慣を!
●ハイリスク例は重点的にfollow upを!
●糖尿病性足病変には神経障害性,血行障害性,感染症合併による3者がある.
●糖尿病性足潰瘍の治療は原因に応じた薬物を用いる.
●糖尿病性足壊疽は虚血や骨髄炎になりやすい.
漫然と治療しないよう注意する.
●患者教育は視聴覚を利用した,わかりやすく,実践しやすい方法を用いる.

糖尿病と凝固線溶系の異常

著者: 森下英理子 ,   松田保

ページ範囲:P.1516 - P.1517

●血小板中のTXA2産生増加,凝集能の亢進,PGI2への反応性低下により,血小板機能亢進を認める.
●フィブリノゲンなど多くの凝固因子の増加を認める.
●PAI-1活性の上昇がみられ,線溶能の低下がみられる.
●高血糖の治療により,凝固亢進状態が改善する.

糖尿病と歯の病気

著者: 永山正明 ,   藤田靖

ページ範囲:P.1518 - P.1520

●糖尿病には多発性齲蝕,歯周病が高頻度に合併し,コントロール不良例では顎骨内や周囲組織への重篤な歯性感染症も発生する.これらの疾患は歯頸部や歯肉溝に歯垢が長時間沈着することが初発因子である.
●歯性疾患の存在は血糖値を変動させる要因となるので,この予防,治療は糖尿病治療上有益である.
●歯性疾患の予防法は糖尿病のコントロールと歯垢の徹底した除去が基本である.

糖尿病の指導の現状と問題点

糖尿病教室の在り方—入院・外来を含めて

著者: 渥美義仁

ページ範囲:P.1522 - P.1524

●糖尿病教室は,患者に多忙な外来で十分説明できない糖尿病治療に必要な知識を,家族とともに学んでもらう場である.
●ただし,知識は必要であるが,知識だけでは治療効果が上がらない場合もあるので,目標を正しく設定すべきである.
●糖尿病教室を始めるときは,協力メンバーと現実的なプランをつくり,院内でのコンセンサスを得る必要がある.教室の実績ができ,活用されるようになれば,患者数も増え教室もさらに充実する.

小児糖尿病サマーキャンプの現況と今日の問題点

著者: 武田倬 ,   並河整 ,   倉橋明男

ページ範囲:P.1525 - P.1527

●1992年に開催された小児糖尿病キャンプは全国で38カ所,参加者は1,093名であった.
●サマーキャンプの開催日数は3日から8日(平均5.0日)であった.
●キャンプ数は全体ではまだ不足しており,特に地域によって格差がある.
●キャンプの実施には施設,経費,スタッフ,運営面などに問題が多い.
●参加した小児糖尿病者とその家族にとってキャンプの効果は大きい.

トピックス

IDDM,NIDDMは予防しうるか

著者: 佐藤譲 ,   豊田隆謙

ページ範囲:P.1529 - P.1531

●IDDMは慢性の膵島炎によって膵β細胞が破壊される自己免疫疾患である.家族歴,抗膵島関連抗体,インスリン初期分泌の低下などを指標に発症前診断が可能になりつつある.モデル動物では種々の免疫療法が発症を予防するが,安全性が優先されるヒトでは現在のところニコチン酸アミドの有効性が示唆されている.
●NIDDMの発症の危険因子は家族歴,肥満,高血圧などである.肥満の解消は当然であるが,運動療法が肥満とは独立してNIDDMの発症を予防する.危険因子の保有者は運動によってNIDDMの発症率が最大で約40%低下する.

糖輸送担体とNIDDM

著者: 井上雅寛 ,   岡芳知 ,   赤沼安夫

ページ範囲:P.1532 - P.1534

●グルコースの細胞への取り込み口である糖輸送担体は,インスリンの作用する標的臓器ばかりでなく,膵β細胞においても血糖認識において重要な役割を果たしている.
●NIDDM患者の骨格筋での糖取り込みは減少しているが,GLUT4糖輸送担体の総量は減少していない.したがって,細胞膜へのトランスロケーション低下や糖輸送担体の活性化の障害が考えられている.膵β細胞では多くの糖尿病モデル動物でインスリン分泌の低下,血糖値の上昇とともにGLUT2の発現の低下が示されているが,原因か結果かは未だ明らかでない.

インスリン受容体異常症

著者: 門脇弘子 ,   門脇孝

ページ範囲:P.1535 - P.1537

●近年,インスリン受容体遺伝子の変異がインスリン抵抗症や糖尿病の成因となることが明らかにされた.これらの病態は黒色表皮腫,高アンドロゲン血症を認めるtype A,Leprechaunismなどの高度のインスリン抵抗症から一般のインスリン非依存型糖尿病と変わらない臨床像を呈するものまで広いスペクトラムを有する.
●インスリン受容体遺伝子変異は,機能的に①受容体生合成の低下,②受容体の細胞膜挿入過程の異常,③インスリン結合親和性の低下,④チロシンキナーゼ活性の低下,⑤受容体の再利用の障害などに分類される.

シンドロームXと内臓脂肪症候群

著者: 徳永勝人 ,   松沢佑次

ページ範囲:P.1538 - P.1539

●虚血性心疾患の発症に耐糖能異常,インスリン抵抗性,高脂血症,高血圧などを複数併せ持ったいわゆるmultiple risk factorsを有する病態(シンドロームX,内臓脂肪症候群など)が重要な位置を占めることが明らかにされている.
●シンドロームXはインスリン抵抗性,耐糖能異常,高インスリン血症,高VLDLトリグリセライド血症,低HDLコレステロール血症,高血圧の混在した易動脈硬化発症病態である.
●内臓脂肪症候群(内臓脂肪蓄積,耐糖能異常,高脂血症,高血圧)は内臓脂肪蓄積を基盤とした冠動脈硬化のハイリスク群である.

新しい経口血糖降下剤の開発状況と展望

著者: 南條輝志男 ,   町田和生

ページ範囲:P.1540 - P.1542

●CS-045やPioglitazoneなどのthiazolidine誘導体は,従来のスルフォニール尿素(SU)剤と異なり,インスリン分泌促進作用はなく,インスリン感受性を改善することによる血糖降下作用を有する.
●新しいSU剤Glimepiride(HOE 490)は,インスリン分泌促進作用が弱いにもかかわらず,強力な血糖降下作用を有し,その作用機序にはやはりインスリン感受性改善作用が強く関与していることが想定されている.
●消化酵素阻害剤のAcarboseやAO-128は,食後の血糖上昇を抑制する.

膵移植の現状と将来展望

著者: 井上一知

ページ範囲:P.1543 - P.1545

●膵移植の適応は主としてインスリン依存型糖尿病である.
●膵移植法には血管吻合を伴う膵の臓器移植と,内分泌細胞のみを移植するラ島移植とがある.
●欧米では,膵臓器移植症例数の大幅な増加と飛躍的な成績の向上がみられ,膵臓器移植が糖尿病に対する有力な治療法として定着している.
●欧米では,最近ラ島移植の臨床応用も増えてきており,その成績も徐々に向上を示しつつある.
ラ島移植はハイブリッド型人工膵への応用が可能であり,将来的にこのシステムがうまく作動すると,免疫抑制剤が不要になる可能性もある.

対談 内科診療のあゆみ・8

膠原病診療の進歩

著者: 狩野庄吾 ,   尾形悦郎

ページ範囲:P.1577 - P.1588

膠原病の概念
膠原病の歩みを振り返る
 尾形 今回は膠原病について狩野先生にお話を司いたいと思います.最近卒業された学生さんたちは,膠原病に関して概念がきちんと定着しておりますので,恐らく何も疑問に思わないでしょうが,私どものような膠原病のコンセプトの変遷を本験してきた者としてはいろいろと不思議な面,未だに理解できない面などあるかと思います.
 まず私たち1950年代後半に教育を受けた者からすると,まず膠原病という言葉ですが,膠原(collagen)という物質で名前がついていたというキーワードがありました.それから,膠原病として現在問題になっているもののうちのかなりのものは,あの当時は,ドイツ医学の流れだろうと思われるリウマチという概念で大きくまとめられていたように思われます.それから,1955年ぐらいになって,特に皮膚科の領域で,今から考えると膠原病に相当するような病気が記載され,問題になってきたような気がいたします.

電子内視鏡による大腸疾患の診断・18

ポリポーシス

著者: 杉山茂樹

ページ範囲:P.1552 - P.1557

 100個以上のポリープが見られるときにポリポーシスと呼ぶ.ポリープの病理組織像や合併症によって疾患名が異なり,ポリープの癌化率も異なる.表1に大腸ポリポーシスの分類とその特徴を示す.100個以上というのはあくまでも目安で,数十個の症例でもポリポーシスということがある(Peutz-Jeghers症候群).ポリポーシスは①癌化率が高いもの,②全身性に種々の合併症を有するもの,があることより,臨床的にも重要な合併症である.

演習

心エコー図演習

著者: 深谷隆

ページ範囲:P.1559 - P.1565

 12歳の男児が心雑音の精査を希望して来院した.
 現病歴:満期安産で出生,その後も哺乳困難や上気道易感染性,易疲労性などの心疾患を思わせる自覚症状はなかった.また心雑音を指摘されたこともない.今回,中学校の心臓検診で初めて心雑音を指摘され,精査目的で受診した.
 家族歴:特記事項なし

内科医のための胸部部X-P読影のポイント・21

肺水腫

著者: 楠目馨 ,   松井祐佐公

ページ範囲:P.1570 - P.1574

症例
 患者 36歳,男性.
 主訴 乾性咳,発熱,労作時息切れ.

SCOPE

40万画素電子内視鏡の使用経験

著者: 長廻紘 ,   杉山茂樹 ,   田淵正文 ,   藤盛孝博

ページ範囲:P.1547 - P.1549

●はじめに
 電子内視鏡が1984年に米国のWelchn Allyn社から開発されてから早くも9年が経過した.この間,オリンパス光学,東芝,富士写真光機,旭光学と相次いで電子内視鏡を開発,発売しており,各社とも逐次新機種への移行を展開している.
 この中で,電子内視鏡はいくつかの問題点を孕みながらも,当初の予想どおり着実に普及してきており,今や消化器内視鏡といえば電子内視鏡を指すまでになっている.この電子内視鏡の1つの流れは多画素化であり,当初の4万画素から,10万,20万,27万画素へと発展してきた(図1).

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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