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今月の主題 糖尿病 1993 糖尿病人口の現況と予後
高齢者糖尿病の頻度と予後
著者: 井藤英喜1
所属機関: 1東京都老人医療センター内分泌科
ページ範囲:P.1402 - P.1404
文献購入ページに移動●高齢者には糖尿病が多発し,60歳以上では10〜15%に糖尿病を認める.その背景要因として,加齢に伴うインスリン分泌能や末梢組織におけるインスリン感受性の低下などが重要な役割を果たしている.
●高齢者糖尿病の死因としては,心血管障害死が50%と,悪性新生物死の21%,感染症死の12%,その他の17%と比較し明らかに高く,心血管障害死の60%は虚血性心疾患死であった.
●高齢者糖尿病の予後には血管障害の発症の有無が極めて重要な役割を果たしており,血管障害発症予防のための十分な治療が望まれる.
●高齢者糖尿病の死因としては,心血管障害死が50%と,悪性新生物死の21%,感染症死の12%,その他の17%と比較し明らかに高く,心血管障害死の60%は虚血性心疾患死であった.
●高齢者糖尿病の予後には血管障害の発症の有無が極めて重要な役割を果たしており,血管障害発症予防のための十分な治療が望まれる.
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