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今月の主題 糖尿病 1993 糖尿病の病態と成因
IDDMの病態と成因
著者: 花房俊昭1
所属機関: 1大阪大学医学部第2内科
ページ範囲:P.1405 - P.1407
文献購入ページに移動●IDDMは,生命の維持にインスリン治療が必須の糖尿病で,その本態は膵β細胞傷害に基づくインスリン分泌の絶対的不足である.
●通常,発症は急激であるが,膵島病変は発症の数年以上前から開始していると考えられる.
●病理学的に,膵島炎がしばしば認められる.
●IDDMは,遺伝(HLAなど)・環境(ウイルスなど)の両因子の関与のもと,自己免疫機序を基盤として膵β細胞が傷害され発症する.
●自己免疫機序として,細胞傷害性Tリンパ球の関与が考えられる.膵島抗体(ICA)はIDDMのよいマーカーである.
●通常,発症は急激であるが,膵島病変は発症の数年以上前から開始していると考えられる.
●病理学的に,膵島炎がしばしば認められる.
●IDDMは,遺伝(HLAなど)・環境(ウイルスなど)の両因子の関与のもと,自己免疫機序を基盤として膵β細胞が傷害され発症する.
●自己免疫機序として,細胞傷害性Tリンパ球の関与が考えられる.膵島抗体(ICA)はIDDMのよいマーカーである.
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